前漢(西漢)・専売制
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- 2011/10/03 11:19:38
武帝期B.C.119年に始まった塩鉄専売制は国家財政の重要な位置を占めて、
武帝末期には不可欠となった。
塩も鉄も製造された産物は全て国家が買い取り、密造は厳罰に処せられた。
塩製造を管理する官吏は塩官と呼び、鉄は鉄官と呼んだ。
しかし密造を行う者も多く、官製のものに比べ安価であった。
武帝死後「民衆と利益を争うのは儒の倫理に反する」として専売制の廃止が話し合われ、
後に『塩鉄論』という書物に纏められた。
11代元帝期に儒教の信奉者である元帝の意向で、一時期廃止された。
しかし財政が逼迫し、すぐに戻された。