Nicotto Town


シン・ドラマ汁


ドラマ【神様の女房】

神様の女房
NHK 土曜夜9時~
【あらすじ】むめのの勧めで幸之助は自分で起業することに。狭い借家の部屋を改造して工場にし、むめのの弟・歳男を手伝いに呼び、職人を招いてソケット作りを一から学ぶが、営業の方は捗らず、どこの企業も商店もまともに相手にしてくれなかった。それでも職人には給金を払わなければならないので、むめのは針仕事や自分の着物を質に入れて金策をする。そんな時、むめのの母・こまつが訪ねてきて、苦しい内情を察し食べ物やお金を置いていく。

【感想】最初は苦労続きだったのに、あっという間にヒット商品が生まれ、まだ大規模とは言えないけれど、時代の寵児にのし上がった感がありますね。恐らくまだ2人とも20代でしょう。幸之助の発明品は、今の感覚で言うと発明品というより、従来の商品を改良品という感じですが、必要がなくなった今でも名前が残る二股ソケットは、当時にしてみれば大きな発明品だったのかもしれませんね。あと、工員を増やすと言って、ほとんど10代半ばの少年少女だったのも驚きです。これは今では本当に考えられないなー。バイト禁止の高校も多いですからね。でも当時は小学校を卒業するかしないかのうちに働きに出る子供も多かったんですね。当時のことですから、働き手は貧乏で子沢山の家庭の子供達。それを集めて工員寮を作り、仕事だけでなく日常生活の礼儀や作法を教え込んだむめののバイタリティたるやすごいものです。他にも家族の食事の世話、掃除、洗濯、会社の経理などもやってたんでしょうから、寝る時間もあまりないくらいだったでしょう。明治生まれの人は強いよね本当に。これだけのバイタリティがあったから、この夫婦は成功したのかなと思ったのですが、当時の人って誰だってよく働いてるんですよね。家事にしたって、今のような便利な家電はないから、掃除も洗濯も料理も皆手仕事だし時間がかかる。その上家業がある人はそれを手伝うでしょうから、皆むめのくらいは働いてたと思うんですよね。結局ヒット商品があったから、彼女の苦労も報われたわけです。この時代、まだまだ西洋化も進んでなくて、電気製品もあまりなかった時代ですから、要するに今で言うスキマ市場ですよ。そこに入り込んで、スキマだった需要を伸ばし、巨大市場に育て上げたんですから、日本版アメリカンドリームみたいなもんですな。この時代だからできたことだと思います。今だともう最後の市場みたいに言われてたインターネットも飽和気味で、あちこちで統廃合が見られるような時代ですからね。夢がないでさぁね。ちょっと時代は下るけど、おひさまとかカーネーションとか見てて、この時代は今よりいろいろ不便なことがある分、世界が広くて夢も大きかったんじゃないかと思います。今は頭打ちというか、飽和感がハンパないよなぁ。だから子供もあまり夢が持てないんじゃないですか。以前小学生が書いた将来の夢をまとめて見る機会があり、男の子は野球選手とかサッカー選手、女の子はお菓子屋さんとか漫画家とかが多かったんですが、男の子か女の子か忘れましたが、歯科技工士って書いてる子がいたんです。こいつ世間を知ってるなと思いました。飽和感だけでなく、情報過多ってのもあると思いますけど、どうしてこうなっちゃったんでしょうね。人類はどこを目指してるんだろう。




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