光と影
- カテゴリ:スポーツ
- 2011/10/18 00:39:05
2011年 10月16日(日本時間17日未明)
米国ラスベガスで行われた、インディーカーシリーズ2011年最終戦。
その決勝レースにおいて、ダン・ウェルドン選手が前方で起きた多重事故に巻き込まれ命を落とした。
インディカーシリーズの最高峰レースに位置付けられ、世界の3大レースの中のひとつ
インディ500マイルレースに今年スポット参戦したダン。
今年はシリーズ参戦か適わなかったダン。
この大一番にスポット参戦するチャンスを得た。
オーバルコースを200周し、500マイル(800キロ)を時速300キロ以上で走り続けるこのレース。
最終ラップで2番手の位置だったダンは、恐らくは優勝はほぼ諦めていたと思う。
しかし、その最終ラップで先頭のマシンがクラッシュ。
棚ボタのような形で、栄冠を手にしたのだ。
私はこんなに運の強い選手はいないのではないかと思った。
シリーズのシートを失い、それでもスポットでの参戦が許され
諦めかけていたレースも勝つことが出来た。
伝統のミルクを、お立ち台で無邪気な笑顔でダンは飲み干した。
今回のラスベガスでのレース。
10年ぶりのラスベガスでの開催。
スポンサーは、このレースでスポット参戦のドライバーを多く募集した。
そしてそのスポットで参戦するドライバーが最後尾スタートから優勝を果たす事ができれば、500万ドルの賞金を出すと発表。
非常に難しいこの条件に、手を挙げる選手は居なかった。
たった一人、その条件を飲んだのがダンだった。
「だって、インディ500の賞金の倍以上だぜ!」
恐らく、あの無邪気な笑顔で彼は夢に賭けたのだろう。
スポット参戦のドライバーが多かった、今回のこのラスベガスのレース。
まるで大渋滞の中を、時速300キロ以上で突っ走る形で始まった。
スリーワイド(3台のマシンが横一列に並ぶ体制)のマシンの真ん中のマシンが幅寄せされ、行き場を失った真ん中が減速。
後ろのマシンが減速したマシンを避けきれずに、上に乗っかる形で最初のクラッシュが起きる。
大渋滞のマシン達は、前の事故を避け切れず次々とスピンを始める。
ダンのマシンも、前のマシンに乗っかる形で宙を舞う。
そのまま外壁の上に飛ばされ、更にその後ろに設置される金網に跳ね返され、再びコース上に落下。
マシンは火を放ちながら大破。
レースはこの多重事故により、赤旗中断。
そのまま再開される事は無かった。
中断中、2時間近く中継は継続され、その途中でダンの死の知らせが入った。
加えて、レースは再開されないという情報と共に、最後に追悼の意を込めて
走行可能のマシンが5周の走行を実施される事も。
走行中、彼の故郷であるイギリスの民族楽器、バグパイプでアメージング・グレイスが演奏された。
そして、電光掲示板には彼のカーナンバーの77がトップの位置に点された。
インディカーシリーズ通算16勝。
そのうちインディ500では2勝。
オーバルコースでは無類の強さを発揮した、ダン・ウェルドン。
33歳で、美しい奥さんと、幼いお子さんが2人いらしたと言う。
どんな時も気さくにインタビューに答え、ファンをとても大事にしたダン。
もう、あの無邪気な笑顔は見る事は出来ない。
ダンよ、めっちゃカッコよかったぜ。
来年からも、君が作ったマシンが、このオーバルを走り続けるよ。
どうか、安らかに・・・。
マンセルファンだった私は、あまりセナは好きじゃなかったんですよね。
何、神様見ながら走ってやがるんだ・・・って。
しかし、彼が事故死した時は、クルマのアンテナに黒いリボンを付けて走りました。
やはり悲しかったですよ。。。
セナも、あれだけ乗りたかったウィリアムズのマシンを得て、すぐの事故でしたからね。
きっと無念だったでしょう。
私が残念だったのは、前日の予選でラッツェンバーガーが事故死して何故何にも対策を講じられなかったのか?
ラッツェンバーガーが犬死してしまったようで、それが本当に悲しかったんですよね・・・。
さて、今回の事故でどの様な事を主催者が学んでくれたのか?
オーバルに高いバンク角という危険なコースを高速で周回する。
それ自体危険なんですが、それを今まで繰り返してきた事は、恐らく多くの危機管理データがはるはず。
この事故もそんな悲しいデータのひとつになるのでしょう。
大切に、そして有意義に活用して欲しいものですね。
ダンは日本を愛してくれていたんですねぇ。
ホンダのマシンの初優勝も、モテギの2度の優勝も、忘れられないレースです。
今回のレースも、色々と検証されているようですね。
しっかりと原因を突き止め、対策を立てていただきたいものです。
昔からインディーカーシリーズと、FIAは安全面で協力体制を敷いているとか。
まぁ、インディのデータがF-1に大きく貢献しているのでしょうけどね。
今回不運だったのが、現在のマシンの最終年だった事じゃないかと思います。
やはり完成されつくしたマシンは、速度が上がりすぎてしまったのではないかと。
勝つために上がりすぎたマシン性能が、安全性能を上回ってしまった瞬間だったのでは?
そして来年投入されるマシンの開発に携わっていたダンが、その犠牲になってしまった。
なんという皮肉な事でしょうか?
恐らくは、来年は速度が抑えられる事になるのでしょう。
それが安全面での一番の近道ですから。
サークルのコメントを拝見しましたが、来年はフル参戦が決まっていたのですね。
重ねて残念でなりませんね・・・。
辛いですよね。
私は以前から彼の走るレースを見ていましたから、いっそう辛いですよ。
尊いものって、失ってから気付くんですよねぇ・・・。
まずね、モータースポーツというものの存在意についてお話ししましょう。
もしもモータースポーツが、乗る者(あるいは見る者)の快楽のために存在したとしたならば
それは単なる暴走行為であり、限りあるエネルギーの無駄遣いとしか言えません。
では、モータースポーツがどの様に我々の暮らしに貢献しているのでしょうか?
それは、走行速度の限界を高め、より快適に、そして安全にクルマを走らせられるように技術を高めているのです。
それにより、一般の自動車のアクティブセイフティに貢献し、より多くの命が守る事が出来るとしたら
非常に意義のある事だと思いませんか?
もちろん、みいにゃんの言いたい事もよく理解できます。
愛する家族が命を賭けて走るなど、やはり心配です。
しかし、その行為が夢やロマン、プライドといったもの以外に、社会的に意義があるものだとしたら
やはりそれは立派な職業だと思うんです。
格闘技に関しては・・・
私は結構好きでよく見るのですが・・・
息子がやると言ったら身を挺して止めるでしょうね。。。
私もモータースポーツ大好きです。
国内のはある理由からあまり見ません。
必ずいるでしょ?水着を着て傘持って立ってるおねえちゃん。
あれがどうも納得いかなくて・・・。
何ゆえ男が命を賭ける場所に、水着のおねえちゃんがヘラヘラ笑って立ってるんだ!
と言うわけで、昔の国際F3000とか、F-1を見ていました。
しかし、F-1ってヨーロッパのモノっていう感じが主催者から見えすぎるんですよね。
ピケやセナなど、中米の選手でさえ蔑ろにされていた時期がありましたし
日本人など、金だしゃいいんだって言うのが垣間見えて、なんだかなぁって思ってしまうんですよ。
日本人は乗せてやってもいいけど、トップチームには入れないよ・・・みたいな。
そこへいくとアメリカって、実力主義なんですよね。
良いパフォーマンスを見せてば、当たり前のように良いチームに行ける。
今年琢磨が2度もPPを獲れたのも、アメリカならではだなぁって思います。
さて、安全面ですが、今回のレースには色々と問題が浮き彫りにされました。
興業面に配慮しすぎて、安全面を疎かにしてしまった感は否めません。
彼の死をよい教訓に出来なければ、モータースポーツのあり方自体を考え直さねばならない状況に陥ります。
是非とも、我々を楽しませてくれ、尚且つ何よりも尊い人命に配慮したレギュレーションを確立していただきたい。
アメリカのスポーツシーンって、必ず家族が同席してるんですよね。
ダンが6月に大きなレースに勝利した時も、お立ち台のそばには奥さんの姿がありました。
今回も、奥さんやお子さんたちの目の前での惨事だったとか。
本当に悲劇としか言い様がないですね。
男の子ってのは、やはり一勝にひとつくらいは命を張ってみたいものなんすよ。
我が友も、昨年命を落としました。
できればそのたった一つの命を、愛する人のために使っていただきたいですよね。
そういう馬鹿げた事も、男の子に産まれたために持ちえた自尊心だとお考えください。
HONDA本社のF1マシン展示しているところに献花にいったなぁ。
女の子たくさん泣いてたわ。
こんどの事故をきっかけに、さらに安全性を高めたレギュレーションになってほしい。
でも、レースの面白さと危険性は紙一重なんですよねぇ。
日本でも結構人気有りましたからね。
今年は来れなかったけど、ジャパンで2度の優勝
日本が好きだったダン。
御冥福をお祈りします。
また、IRLにも今回の件でしっかりと反省してもらい
より安全なレースをしてほしいと思いますが、
オーバルは危険だから廃止と言うのは間違いですので、
オーバルで尚且つ魅力の有る安全なレース運営を期待します。
幾らなんでもあんな広いコース幅でバンクもきつくて
34台は、まぁ結果論ですが多すぎます。
ショーアップも大事なインディーの要素ですが、安全はもっと大事
ですから。
人の死はつらい。
何故だろう。
モータースポーツにしても格闘技にしても
なんだか怖いです・・・
私には奥さんは務まりませんね・・
きっと理解してあげれない
たとえ好きなことをして亡くなって彼が幸せだったとしても
ご冥福お祈りいたします。゚(●'ω'o)゚。うるうる
インディはあまり得意ではありません。
しかし、ダンの名前ぐらいは知っていました。
彼の悲報はネットで知ったのですが
本当にビックリしました。
モータースポーツは死と隣り合わせです。
今までも数多くの才能有る選手がサーキットに散りました。
近代モータースポーツで、安全面が格段に向上していますが
やはり、このような事故がおきるのですね。
悲しいことです。
お金というよりダン選手は・・ロマンに惹かれたのではないかと察します。
無謀でもやりたい・・それが命がかかっていることだと
奥さんとしては理解できない。。というか理解したくないです。
けれど、それをやめさせてしまったら彼が彼ではなくなってしまうから
駆け抜ける人生それでも輝き生きた人ですね・・
よく頑張った!(´。_。`)ゞぅぅぅ…