PKK襲撃トルコ兵24人死亡、イラク側に越境報復
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- 2011/10/20 20:14:49
【10月20日 AFP】トルコ南東部のイラクとの国境地帯で19日、分離独立を求めるクルド人武装組織「クルド労働者党(Kurdistan Workers' Party、PKK)がトルコ軍部隊を襲撃し、トルコ兵少なくとも24人が死亡した。これに対しトルコ軍は空と陸からイラク側に越境し、PKK拠点に報復攻撃を行った。また、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相は、予定していた外遊を取りやめ、治安当局幹部らによる緊急会議を招集した。
地元治安当局によると、襲撃は同日早朝、イラクと国境を接するハッカリ(Hakkari)県内の8か所で起きた。エルドアン首相は、現場で確認された情報としてトルコ兵24人が「殉死」し、18人が負傷したとテレビで発表した。犠牲者数としては、1993年以来最悪の規模。
PKKは1984年、クルド人の多いトルコ南東部で結成された。これまでにPKKが絡んだ紛争による死者は4万5000人に上っており、トルコ政府や国際社会の大半でテロ組織と認定されている。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2836228/7956225
クルド人はイラン、イラク、トルコ、シリアに住む独立国を持たない最大の民族です。
クルド人独立の話しは第1次世界大戦でトルコが敗北したことから始るようです。
イギリスを中心とする連合軍に負けたトルコは、1920年、セーブル条約によって
クルド人に国が作られる事になったのですが、その後ケマル・アタチュルクを中心に
トルコで国家再建運動が起こり、西側の領土を奪おうとしていたギリシャを打ち負かす
等したため、イギリスはセーブル条約を破棄し新しくローザンヌ条約を施行され、
クルド人国家は成立しなかったことなどがあるようです。