バランス
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/10/30 16:27:23
「大局観
-自分と闘って負けない心」
羽生善治 角川Oneテーマ21
タイトルには「大局観」とあるが、最初から最後まで、これについて
書いてあるわけではない。
勝負事で必ず直面する事(挑戦すること、練習、負ける事、運など)
について考えた事をまとめたものになっている。
この本には「新しい考え方」といったものは出てこない。
それに「大局観」さえあれば、すべてOK、といった主張もしていない。
昔から言われているような泥臭い事ばかり言っているので、ある種
の人には「期待外れ」かもしれない。
ただし、その「泥臭い事」の結果、輝かしい成績を残している、という
事実があるので、一言に「重み」がある。
印象に残るのは、タイトルにもなっている「大局観」
相手の手を読み、自分の手を考える事を突き詰めていくのは大事だが、
それをやりつつも、そこから離れ、全体の流れを掴む。
「木を見て、森を見ず」に陥るな、ということだが、「木」は見ない訳には
いかない。
「木」と「森」を見るバランスが大事なのだが、そのバランスは経験を
積まないと分からないのだ。
ただし、経験だけ積めば「大局観」は育つか、というとそうでもなく、
客観的な振り返りが必要。
注意しなければならないのは、この「振り返り」は「後悔」ではない。
「振り返り」が「犯人探し」や「懺悔」の場になってしまう事がどれだけ
多いことか。
凡人が一流の人のマネをしようとすると、似て非なるものになりやすい
のだろうか。
あったそうです。
どういう話があったことやら・・・
願わくば、建設的な会議であって欲しいですが・・・
ところで、教えてもらったサイトですが、あらちゃん日記までありますね。
写真を送ってみてもいいのですが、問題は、ヨメが撮った写真だ、という事です。
下記の地域情報HPであらちゃんの情報を募集していますよ。
Tuckerさんの写真をおくってみては・・・!?
http://arukonet.jp/
できないと、いつまでも同じこと同じ失敗繰り返すもん。
人間関係は、木を見すぎると自己中、森を見すぎると無神経になるかも^^;
細かい点は切り捨てて、大雑把に物事を掴む、という点では人間の方が
上ですが、人間の脳の仕組みを真似た「ニューロコンピュータ」とかいう
アイディアもあるらしいですから、いつまでもつかどうか。
膨大な計算をやるはめになるそうです。
でも、そこはやっぱりコンピュータ。膨大な演算能力を駆使して、
最適解を見出すというのが、この分野の主流だそうですね。
大局を掴むと言うのは、やはり人間固有の能力なのかしら・・。