「禁じられた遊び」 戦争は哀しみしか生まない
- カテゴリ:映画
- 2011/11/02 19:25:26
「午前10時の映画祭」
古い名画を50本、リバイバルで順次公開。
去年、大好評だったこの企画を今年もやっている。
先月、超忙しくてまったく映画をみていない><
レディースデーの今日は、朝からはしごしてきた。
今週の上映はフランスの名画「禁じられた遊び」
新しい公開映画はコスプレ映画「三銃士:王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」
と、この2本を見てきた。
今日は「禁じられた遊び」の感想を…。
初めて見たのは、TVの洋画劇場でだ。
たしか、中学生の時だったと思う。
この時の感じたのは、大人の身勝手と理不尽さに対する「怒り」だった。
引き裂かれたポーレットとミシェルが可愛そうで。
最後のシーン、駅の雑踏に走って消えていくポーレットの姿が忘れられなかった。
さて、○十年後の今日、再び大画面で見た感想は…。
なんともいえない、複雑な「哀しみ」が心を占めていた。
ティーンエイジャーで感じた怒りは、、まったく湧いてこなかった。
祖国を敵国に占領される「戦時下」とゆう非常時の時代。
貧しい暮らしを強いられるミシェルの家と、同じく隣家との確執。
直接戦火を受けてるわけではない。
だが、戦火の足音だけがじわじわと聞こえてくる、先が見えないほの暗い暗闇の恐怖の時代。
その時代背景が解るだけに、また映画が製作されたのが、その記憶も生々しい1950年代初頭なだけに。
人の破壊行動は、哀しみしか生まないんだ。
ポーレットとミシェルの「墓を作る」行動で現されてるように思えた。
それでも最後のポーレットの哀れな「ママー「の叫びと、人ごみに消えてゆくラストシーンには、涙した。
周囲で見ていた若い子の感想を漏れ聞いた。
「・・・で、これ何がいいたいのん?」
「さあ、なにがいいたいのんかわからへん」
…何をいったらいいのか、何を伝えたらいいのか。
まずは「知る」ことから始めたらどうかな、お嬢さんたち。
…やはり、老婆心かなあ。
十人十色、人の個性は様々で、心の感じ方もいろいろですが。
たぶん」このお嬢さんがたも、ちゃんと感じる心はあるはずです。
なにかがひっかっかって、こんな古い映画をみたんやろうし。
…白黒映画、おしゃれ~でもかまへんねんよねえ、選択する基準は。
そこから何かひとつでも、感じてくれさえしたら。
わからへんなら、そこから1歩踏み出してくれさえしたら。
わからへん。そこで思考が止まってしまうんやろうなあ。
それがとても残念やなと、ほんまに思ったよ。
わからへんなら、わからへんなりに、自分で知ってみようて思わないらしい。
今は、両極端になっていってるのかな。
そのまんま、人生をのっぺり楽に送るのと、苦労しながら自分の世界を広げてゆくんと。
戦争体験も、震災体験も、じかに聞ける体験は、逃したらあかん。
また、積極的にそんな場を設けていくのも、大人の義務のひとつやね。
自転車屋さんの貴重な体験談、私も聞いてみたいよ。
そうですね~、たまたまであってほしいと願います。
最近、あまりにも身勝手な自己中ばかりみてきたもので、ちょっとやさぐれてますね^^;
どんな基準でこの映画をみたのか、それは彼女たちだけにしかわかりません。
またいつか、時がたってから、是非この映画をみてほしい。
20世期は、そんな昔じゃないし、この悲劇がまたおきないとも限らないし。
そう思います。
私も完全に戦争を知らない世代です。
もちろん、命の危険を感じるほど飢えたこともありません。
ただ、その状況がどんなものか、人の話を聞いて理解できるし想像もできます。
知っているからこそですが、ほんとに理解しようと思いついてくれたらなあ。
確かにそうですね^^;
物語の理解力も、人それそれなのかもしれません。
ネット検索して、この映画の感想をいろいろ見てきましたが。
やはり、お若い方の感じ方は線さ万別でした…ようわからん!の人も多かったかなあ><
話自体がようわからんとか、もうそれがわからん…何をみてるんだろう^^;
一応、私でも大人になってるんだと、改めて思いました^^;
かのお嬢さんがたは20代前半とお見受けしましたが。
何もかんじなかったのかなあ。
痛みも伴わない疑似体験を通して得た感覚のせいだろうか
単純に平和ボケからの発展
今何の不自由も我慢することもないので、得た時の喜びが享受できないのだろうか
経済の豊かさはいいけど、人間としての豊かさをとりもどしてほしい
(ただ、学校で勉強より大切なことを教えたいというバカな先生がいるが)
震災で被災したとか恐ろしい目に遭ったり、ちゃんと『戦争』というものを考えてる子もいてるから
全員がそうやとは思わへんけどね。
昨日、買い物に行ったときに自転車の調子が悪かったから、帰り道に自転車屋に寄ったんやけど
お爺ちゃんが一人で細々とやってる店。
すぐに終わるからと、世間話しながら待ってたんやけど、シベリア抑留の経験者やってん。
昭和19年の終わりに召集されて満州に渡り、半年余りで終戦&シベリア連行……
病気や怪我で何人も亡くなったのを見ながら、昭和23年に帰って来られたとか。
そういう話を直接聞く事って、これからもっと少なくなるんやから、その若い子達にも聞かせたいなぁ。
うざいって一刀両断されるかもしれへんけど^^;
はっきり覚えています。
時代は流れていっても 伝えないといけないこと伝えていけたらって、、、。
そうですね まずは「知る」ことからですね。
たまたま、なのかもしれません。
若くても、「戦争について考える」ことを知る学生さんたちも たくさんいらっしゃいますから。
その子達、この映画を選んだのはどうしてだったのでしょうね^^;
選んで 観たのなら、もう一歩だけ歩み寄れば、もっと世界が広がったでしょうに。
もったいない(笑)
せっかくの名画ですから。〇十年後でもいいから、ちゃんと味わって観てほしいですね☆
日本でもそうだけどフランスでも弱い子供たちが犠牲になって行った。
お嬢さんたちには「わからない」から「理解したい」気持ちを持ってほしいですね。
また見ると感じ方が違うんだろな~
子供の時見たけど
何も感じない今の子大丈夫かなw