わからないまま
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/11/06 01:27:48
道がありました
その道を歩いていきました
脇道がありました
その脇道を曲がってみました
どんどん道は細くなってきました
この先は行き止まりかな
ちょっと心配になりました
向こうから人が歩いてきました
その人に尋ねてみました
この先はどこにいくんですか?
行き止まりだよ
引き返してきたんだ
そうですか
その人の言葉を
疑っているわけではなかったのですが
そのまま
その脇道を歩いていきました
やっぱり行き止まりでした
それ以上はいけなかったので
もとの道まで
引き返すことにしました
もとの道まで戻り
また歩いていきました
前にさっきの人が歩いていました
ずいぶん歩くのが遅いひとだなと思いました
少し気まずい感じがしたので
速度を落とし
距離を置いて歩いていきました
その人はこちらに気が付いて
振り返りました
そして
声をかけてきました
どちらまで?
あっちです
わたしもですよ
なぜかその人と
一緒に歩いていくことになりました
距離を置いて歩いたり
いそいで先に行ったりするのは
できなかったので
並んで歩きました
しばらく歩くと別れ道がありました
どちらにいきます?
と訊かれ
右にいきます
と答えました
わたしは左にいきますね
ではまたご縁があれば
そう言ってその人は左の道を歩いていきました
一緒に歩くのは面倒だったけど
いざこうやって別れてしまうと
なんだかちょっぴりさみしくなりました
またとぼとぼ自分のペースで歩いていきました
どこにいくのかは
忘れてしまいましたが
ひたすら歩いていきました
そうするしかなかったのです
やがて
ひらけたところにでて
たくさん人が集まっていました
さっきの人はいないか探しましたが
みつかりませんでした
知り合いがいないか探してみましたが
やはりいませんでした
ここでなにしてるんですか?
近くにいた人に訊いてみました
わからないんです
わたしもそれを訊こうと思っていたんですが
あそこで話している人たちに訊けば
わかるんじゃないでしょうか
一緒に行ってみますか?
そうですね
ここでなにをしているんですか?
話をしているんです
なんの話ですか?
久しぶりに会ったので話してたんです
そうなんですか
・・・
これからどうします?
わたしは知り合いもいないので
もう少し先まで歩いてみます
ではご一緒しませんか?
はい
いいですよ
ひらけたところの先には
また道があり
その道をまた
歩いていきました
この道はどこまでいくんでしょうね?
そうですね
・・・
ずっとおひとりなんですか?
ええまあ
途中でいろんな人と会って別れてしましたけれど
ずっとではないですけれども
ひとりといえばひとりですね
あなたは?
わたしもです
みんなそうですよね
そうですね
どこまでいくんでしょうね?
そうですね


























きっと♪
いつかは出口にたどり着き
その時 なにを思うのか
出口ではみな脱ぎ捨てて
新しい場所へ
それとも出口で行き止まり?
今のこの思いが
消えてしまうとは
考えづらく
いつまでも
続くものと考えたい
けれども
はたして
どのようになるのかは
出口でなければ
わからない
そのわからないことを
知りたいが
知るすべもなく
ただ想像の中で生きています
またみんなと会いたいな
それが望み
人生の出口まで。
そして新しい人生の入り口まで。