「きらい。」を言わない君の隣は。
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/11/12 07:49:21
君の手がいい
君が差し出してくれる手だけがいい
他の人の手がどんなに温かくても
他の人がどんなに優しくしてくれたとしても
私は君しか選ばない
私は、君がいい
君じゃなきゃ、嫌。
でもこんなのはただの我侭で。
君が困るということは知っていて
君が苦しむということもわかってて。
かなしいのはいや
くるしいのはきらい
さみしいのはつまらない
そんな当たり前の感情と同じように
私は君じゃなきゃ、やなんだ
そんな、子供染みた単純な独占欲
君は迷惑に思っているんでしょ?
だけど君は優しくずっと笑ってる
私が泣いてたら君は何も言わずに抱きしめてくれるし
自分の心なんて見せないで、総てを赦して微笑んでくれる。
私はそのことを知ってしまっているから
ずっとずっと、甘えてしまう
なにも言わないから。
少しの不平もこぼさないから。
このままでいいとか、勘違いしてしまいそうになる
だけど、きっとそれじゃ駄目なんだ
君が隣にいれば、私は幸せだけど
私が隣にいて君が幸せじゃないのなら
そんなのは全く、意味がない
だから、きっと私達はバイバイしなきゃいけないんだよ。
君が進む道を決めたのなら私は、いらない
君が思い描く未来を奪ってしまうくらいなら、私は消えるよ
大嫌いなはずの私に「きらい。」を言わない君の隣は
きっと未来にいるはずの、私の知らない誰かのものなんだね。
ねぇ、最後に一つだけ。
君は私のこと、好きでしたか?
コメント、ありがとうございます。
誉めていただき、すごく嬉しいです。
ステプとお水どうぞ。+*
素敵な詩ですね^^