Nicotto Town



幸せな休日

当たり前に映画に行く。
内心少し焦っていた。先週の土曜日、その前日に神戸で新型ウィルス発生
したからだ。仕事がひと段落したら出かけようと思っていた。
人の動きが頻繁な神戸、大阪間は間違いなく流行するだろう。
映画館が閉鎖になるかもしえれない。
とりあえず、映画を観ることを優先しよう。

大阪十三にある第七藝術劇場、「靖国」を上映することを撤回しなかった
骨のある市民映画館だ。よく良質のドキュメンタリーを上映する。
上映サイクルは短いから、気がつけば終わっていることもあり、残念な思いをするから要注意だ。

前にブログで書いた「沈黙を破る」土井敏邦さん本がドキュメンタリー
として上映されるという。
本はすでに読んでいるので、是非観てみようと思った。

「沈黙を破る」とは、元イスラエル軍将校が語る占領の現実だ。
パレスチナで行われた残虐行為を自ら告白するという行為。
世界一道徳的な軍隊として洗脳され、教え込まれたイスラエルの若者が
18歳で入隊しパレスチナの占領という現実と向かい合う。
道徳のかけらもない、ゲーム感覚に陥っていく殺人。

彼らは言います。
考えるのをやめたとき僕は怪物になった。
正しい戦争なんてこの世にはないし、道徳的な兵士なんていない。

パレスチナの悲惨な現実、少しは世界に伝わるようになりました。
ところが、残虐行為を行っているイスラエルの社会は、ほとんど知らないに
等しいのです。不都合なことは表に出てきません。それはイラクに侵攻して
いた米国にもいえるかもしれません。

文章で読むのと違って、本の写真の青年が語ります。歳よりもずっと
ふけて見えます。声や表情や、残虐な行為の時にもうっすらと笑みが浮かび
壊れてしまったんだという、痛ましさが滲みます。
何も知らなかった昔に戻れず、血まみれのパレスチナ人の叫び声でうなされる悪夢から永遠に逃げることができません。

戦争に被害に遭った人々の悲惨さは言うに及ばず、加害者である
兵士たちも苦しみ続けます。それが戦争という普遍的な現実なのだと
訴えかけてきます。

「ナクバ」で広川隆一さん、「沈黙を破る」で土井敏邦さんと日本人が
パレスチナ問題を長い期間をかけて追い続けています。

60数年前、日本も戦争をしました。遠い遠い昔のようです。
原爆の話もアジアの国々を占領したことも、どこか現実感がありません。
世代間の断絶か、前だけを見て進む時代の到来だったのか、
教育も大きな問題であったのでしょう。

日本を守るために駆り出された兵士も、ちょうど映画の中で語る
二十代前半の若者と変わりなかったことでしょう。
高校を卒業して、ゲームに夢中だった少年が、銃を持ち、人を殺す。
社会が育てなければならない若者たち、兵士という怪物になった彼らの
痛みを打ち捨てて、忘れ去り、共有することなく進んできたと
ふと思うのです。

ニコッとの亀吉さん住んでおられる南の島でも、日本兵の骨がたくさん
埋まっているそうです。
みんなとっても若くて、故郷に帰りたかっただろうなぁ・・。

他にいろいろ感じたことはありました。

幸せな休日ですか。
わたしたちはしあわせですね。とりあえず、戦争に行かなくてもいいし
飢えることもないでしょう。

日常に流されて、目の前に縛りつけられてました。
体調もいま一つだったのでね。
そんな日々の中、ドキュメンタリーを観ると、自分の甘さに
苦笑いをするのです。

いろんなことを知って、考えることを忘れてはいけませんね。
自分のちっぽけな痛みにしがみついていては
世界がどんどん狭まっていきます。
少し反省。


でも、こんな時期、映画館で口も押さえずに咳ばかりする人
ちょっと考えてくださいね!って思いました。

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2009/05/27 22:20
東京大空襲ですね。

一昔になってしまうけど、早いなぁ。
阪神大震災。
焼け野原になった場所に仕事でお世話になった方の家がありました。
お見舞いに行って驚いた。
決して見えてはいけない遠く離れた駅前ビルが一直線に見えた・・・
一面燃え残った瓦礫の平地が広がっていました。
ご高齢のおじいさんが、
「終戦直後と一緒の風景や。違うのはきている物がちょっとええもんになってだけやな」
二度も見たんですね。
あんな風景。

わたしは
絶句。

そんな風景と空襲に
今この時、怯える人々がいるんですもんね。

時々は思い出さなきゃいけないことなんだと思います。
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2009/05/27 19:57
インフル騒動勃発の中、この作品を観に行っていたのね^^ (今頃コメしてごめんね^^;

いきなり話がそれるけど、戦争と言うと、私が子供の頃祖母から聞いた
第二次世界大戦の話を思い出します。
東京の空はB29という戦闘機で空が真っ暗になり、サイレンとともに皆、防空壕に逃げ込む。
電車に乗っている人は、電車を降り、森に逃げる(痴漢とか、そんなことをする人はいなかった)
今の時代、想像できない光景です。

すべてのことは事実を語る人によっても見方が違い、真実を知るのは難しいかもしれないけど、
過去、現在に起きている残虐な事実に目をそらさず、もし私達に出来ることがあった時には
精一杯のことをしたいネ。

と言いつつ目先のトラブルを解決するのと、バカ話で気分転換するのに精一杯の自分が情けない^^;
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2009/05/27 00:24
招き猫さん★コメントありがとうございます。

知るって大事なことですね。
韓流スターですね。オバ様たちに大人気^^;
でも、それも違う意味で交流になれば
昔の悲しい歴史などが
歩み寄る手助けになればなぁなどと
考えるのは甘いことでしょうか。。
しばらくお忙しいようですね。
どうぞ、お体に気をつけてくださいね。


プラさん★コメントありがとうございます。

考えること、想像することをやめてしまうと
いろんなことから目をそむけ容認してしまう
今起きている悲惨のことの、共犯者になってしまうことかもしれません。
怖いことです。

プラさんのブログもいろいろと考えさせられる
ことがいっぱいあります^^
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2009/05/27 00:16
カルカンさん★コメントありがとうございます。

異常が日常になってしまうと、病んでいることすら
気付かなくなって、どんどん悪い方に流れていきますね。
日常がどんなものであるのか、
それぞれ国によって異なります。
そんな中で幸せってなんだろう。
答えはみんな違うのでしょうか。
考えてしまいますね。



takaCΨさん★コメントありがとうございます。

そうですか。おじい様が戦争に行かれたんですね。
いろんな思いをもっておられたでしょうね。

日々感謝
そうしなくちゃと思いますが、
これって難しいですね。
失くしたときにいろんな事を思っても遅いのだけれど。
たぶん、こうやっていることって幸せですね。




ジョーさん★コメントありがとうございます。

これだけ情報が溢れていても、自分を取り巻くことすら
消化できていない気がしています。
全てを理解し合うことはできなくても
せめて、傷つけ合うことがない社会であって欲しいものです。

小さなことから、自分にできることから
始められることは素敵なことですね。



雨柳さん★コメントありがとうございました。

ごく当たり前のことができず、常に命の危険にさらされている人々がいて
どこかで、そんな話は知っているのに
自分の日常の中で忘れ去っていきます。
何かをって、観た直後はわたしも思うのだけれど
具体的には本当に難しいものですね。あぁ…。


 ♥ナツ♥ さん★コメントありがとうございます。

お母様の怪我も、少し落ち着いてこられましたか^^
良かったですね。
いろいろ大変だったでしょうね。
部活や勉強もしんどい部分もありますが、
それを過ぎてしまった大人のわたしを含む大勢の人が
ちゃんとやっておけばよかったと
思っているんですよ^^;
だから、がんばってね。
しんどいことも過ぎてしまえば楽しい思い出になるから。


アッシュさん★コメントありがとうございました。

不満を言えば限りなくあるけれど、たぶん言えるということも
幸せの領域かもしれないですね。
十三、懐かしいですか。
あまり歩いたことはないのですが、昔とそう変わった感じでも
ないような気がします。







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2009/05/26 10:27
思考を止めた時、人間ではなくなってしまう。

「考えろ、考えろマクガイバー」
伊坂幸太郎の魔王に度々出てくる言葉です。

黒猫さんの日記は面白くて大好きです。
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2009/05/25 13:24
だから頭にくるんですよ。
韓流とか言って騒いでいる、いい年こいた日本人が。
少なくとも私たちだって、知る責任があると思います。
頼むから教育して欲しい。。。
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2009/05/24 21:37
今こうして、ニコタにこれているだけで、幸せなのかもしれませんね。
噛み締めようっと。
十三か、懐かしいな。
アバター
2009/05/24 20:40
ここにかいていいものなのか。わからないんですけど・・・。
ほんと。いつもありがとうございます。
お母さんもだいぶなおってきたので。またこれます。

これからもよろしくお願いします><。

プレゼント。うれしかったです。
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2009/05/24 18:21
普通の生活を望めばおくれる今の日本って本当に平和ですね。
ちょっと生まれる時代が違ったら?国が違ったら?
そう思うとせっかくのいい境遇ですごせるのだから、もっとできることあるだろう!
と反省しますが、ダメな自分に甘くて・・・orz

映画館でマナー悪い人いると何かとっても嫌な気になりますよね!
途中で上映を止められないだけに、注意するために声出して、他の人に迷惑もなぁ・・・
って結局最後まで行くしかありませんものね('・ω・)ムー
アバター
2009/05/24 11:55
自分の知らないところで色んな事が起こっています。
自分の隣の人が何を考えているのかわからないこともあります。

互いに相手を理解しあえ、尊重できる日は来るのでしょうか?

小さなことからコツコツと世の中良くしたいもんです。

ジョーさんでしたっ!!
アバター
2009/05/24 02:57
戦争は怖いよね。
ウチの爺さんも兵隊に行ったらしいですが、
兄弟がなんにんか亡くなったらしいです・・・。

もしじい様が生きて帰ってこなかったら、僕は今いない訳です。
今ここにいることを当たり前だと思わずに、

目で見えること、耳で聞こえること、
文句言わずに家事をしてくれる奥様、

いろいろ感謝の気持ちをもって毎日を過ごしたいもんです。
なかなかできませんが・・・。

あ、主題からそれましたね・・・。

「マスクは大事です。」
アバター
2009/05/24 02:00
お邪魔します<(_ _)>

 戦争はお互いの兵士や市民に
 緊張と我慢の連続を強いて心
 を蝕んでいきますね。
 時に豊かさが、心を歪めても
 いきますね。
 いろいろな立場や境遇を考え
 ることは、大切ですね^^




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