ターシャ・チューダーに倣って…
- カテゴリ:ニコットガーデン
- 2011/11/22 22:49:07
昨日と今日、NHK・BSプレミアムで、
ターシャ・チューダーの庭と暮らしぶりについての
特集番組を再放送していました。
あああ、アメリカには、
『森の生活』を書いたヘンリー・ソローの伝統が息づいているんだなあ。
自分で自分の暮らし方をキッチリ営むことで、
自分たちの自由を実現する。
それはまた、
政府の権力を最小限に押しとどめ、
不必要な権力の行使には、
市民の義務として抵抗するという生き方。
このような自由と生き方は、
まだフロンティアが残されており、
機械化される以前の農業・畜産業が主産業であったアメリカで、
初めて可能なのでしょう。
現在のアメリカは、
自分自身の暮らしを営むために、
自分の手で土地を拓き、作物を育て、
日々の生活を彩る細々した物を自分の手で生み出すことなど、
望むべくもありません。
でも、たとえばターシャのように、
あるいは、アーミッシュを代表とする宗教共同体のように、
自分の生き方を頑なに守り、
自分自身の手で生み出すことで、
外からの政治権力や
市場原理主義の暴威に対峙するという暮らし方もあるのでしょう。
次のような概念図を描けるかもしれません
統治
|
「既存の権威に | 「グローバル市場の
よる支配」 | 勝者による支配」
|
伝統志向--------------進歩・変革志向
|
ターシャ、あるいは |
ユートピア社会主義 | ☆印
の系譜 |
|
自治
☆印のところがうまく埋まらないなあ…。
ともかく、
ターシャをガーデニングという視野だけから眺めるのは、
とてももったいない気がして、
ターシャの本を集め出した私がいます。
そうですね。
私も「料理は手抜き派」ですので、
ここしばらく、炊き込みご飯とか作っていません。
「おせち料理ぐらいは…」と思ったりしますが、
田作りと煮染めを手作りするぐらいで、
黒豆や栗きんとんは、ずーっと既製品を買っています。
今年は、黒豆に挑戦してみようかな。
ソローの『森の生活』を読まれたんですね。
ターシャの本を手に入れて、
パラパラとめくってみたら、
案の定、ソローの名前が出てきました。
自治と反権力という思想の水脈が、
やはりターシャにも流れ込んでいるようです。
見逃してしまった…(>_<)
ターシャさんの暮らしは、季節の行事をとても大切にしているのが素敵です。
昔の日本もお正月は、数日かけておせちを用意し、障子を張り替え、新しい年を迎えていたのでしょうが、
今はコンビニのおせちに破れない障子ですからね…
趣味で料理をしたりするのですが、「5分でつくれる簡単レシピ」とかに、すごく違和感を感じます。
美味しい料理には、手間と時間がかかるのが当たり前だと思うのですが。
「森の生活」は読んだことがないです。読んでみようかな。