Nicotto Town


グイ・ネクストの日記帳


神の計画つづき


それともリリィが読んでいる愛読書の「神」とは何なのか?

「ルゥ…。私、父様にまた会えるって。わかっちゃった。闇を照らしてくれるのが、「光」…。ねぇ、ルゥ。私もあなたも」

「ボクもニナも…冥府の底にまで落ちなければ、「光」に出会えぬ極悪人なのかもしれない」

「ええ、ええ。そうだわ…私もルゥも…。苦しみという怖れの闇に逃げ込んで「光」を見ようとしなかった。「光」がある方へ
歩こうとしなかった。それが「光」だとさえ、気づかなかった。闇だとばかり疑って、ますます闇へ落ちていった。
それがわかったの。どうしてだか、わからないけど。わかったの。わからないけど、わかったの」と、ニナは涙を止めようとさえ
しない。

「兄さんは生きている…。やっぱり生きている。父ちゃんも、母ちゃんも生きている…。オレは家族から教わった魔法陣で、二人を助けることが、これからもできる。結界で、二人を助けて旅を続けることがオレの使命なんだ!」と、スコットは

地面に突っ伏して「父ちゃん、母ちゃん」と、言葉を繰り返していた。

ボクは…ニナの台詞を繰り返した。

「わからないけど、わかった。わからないけど、わかった。そうだね…ニナ。神の計画はわからない…しかし、受け取る準備は

できていると、自覚できる。わからなくていい…。何の用意も、努力さえも必要ないなんて…」

「それが「導き」なのかもしれないわ…。リリィが教えてくれたのよ」と、ニナは言う。

「ルゥ、スコット今日は嬉しい日だわ…。人生で最高の日よ。いいえ、明日はもっともっとすごいことが起こるわ!」

と、ニナは急に叫び出す。

「おおよ!父ちゃんも、母ちゃんとも話しができる!教えてもらえる!オレはスコットはここにいますよーーーー」と、
スコットも叫び出した。

熱い気持ちが、抑えられない。

「ボクは、ルゥ・アプサラスだ!うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

ボクも叫んでいた。

廃墟の中で。

ボクたち三人は疲れ果てるまで、踊り、叫び、喜びを分かち合い、結界の中で眠りについた。

翌朝、ボクたちはすがすがしい朝を迎えて、セミューレの滝へ向かった。

セミューレの滝の洞窟への地図は…宿屋の壁にかかっていた。

昔はりっぱな観光地だったようだ。

今は復讐の鬼が、魔王の星の破壊を手伝うために、巣食っている。

ボクたちは星のためにも…リリィのためにも、優しいお姉さんを取り戻すためにも。

何よりもリリィの「理解してあげれなくて、ごめんね」というメッセージを伝えたかった。

胸が痛んだ。

その胸の痛みはリリィの痛みだと、思い、ボクたちは歩く速度を早めて、レコムンドの村を南下し、

途中、野宿をしながらも、湖を西へ進み、そこから北上して、雪原地帯を越えた先に見える洞窟の暗い穴の先を

見据えるのだった。

この先に、青髪の魔女はいる。メッセージを伝えることになるのか?それとも殺し合いとなるのか?

わからないが…受け取る準備はできている。

ボクたちはそう宣言し、洞窟へ足を踏み入れた。

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2011/11/28 08:02
 わからないけど、わかった。受けとる準備は出来とんじゃね^^

 



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