ドラゴン日誌 潜入 後編
- カテゴリ:日記
- 2011/12/03 16:46:00
案の定、有り金はたいて服とバッグを買ったみなわは、
「ピーちゃん、入館料残ってないかも…」
「キキッキキキキ!(バカかお前は)」
第一その恰好はなんだ!?
目立ちすぎだろう!それならさっきの服のほうがよっぽどましだぞ!
俺がそう言おうとした瞬間、
「仕方ない、夜に忍び込むわ!」
みなわはきっぱりと言い放った。
その夜、俺はみなわが忍び込む隙を探して美術館の周りを飛び回った。
だが、厳重な警備をかいくぐる隙はない。
そう言おうと思って、待ちあわせの場所に戻ると、みなわがいなかった。
隅に固まっているフェレットに、みなわはどこに行ったのか聞いてみた。
フェレットは鼻先を、通用口のほうに向けて「クク」っと鳴いた。
開けっ放しの通用口…なるほど、あそこから入ったのか…あの恰好で。
おれは、まぶしいほどに明るい部屋に、一瞬たじろいだ。
だが、そこしか潜入する場所はないだろう。
意を決してその部屋を抜けると、薄暗い廊下に出た。ひんやりした空気が立ち込める。
しんとした廊下を俺は警備の赤外線に気を付けながら、飛んだ。
みなわのやつは、よくまあこの警備網をくぐったもんだ、あの恰好で!
しばらくすると、ガラスが割れる大きな音がして、サイレンが鳴り響いた。
俺は音のしたほうへ大急ぎで飛んで行った。
みなわが、走ってくる。
あたりをきょろきょろ見回しているのは、方向が分からなくなったせいだろう。
「キ、キッ!(こっち、だみなわ!)」
みなわを後ろに従えて、俺たちは通用口から飛び出した。
後ろも見ずに、俺たちはパリの街を逃げた!
石畳にみなわの足音がやけに大きく響く。
必死に走ってついてくるフェレットが、時々唸り声をあげる。
何度か曲がり角を曲がると、警察の車が道路をふさいでいるのが見えた。
仕方なく、小さな路地に飛び込むと、そこは行き止まりだった。
みなわは、逃げ道を探して煉瓦の建物の上を探しているが、階段も窓もない。
警官の足音が響いた。
何を思ったのか、みなわがバッグをまさぐっている。
とうとう追いつめられたみなわを、サーチライトが照らしだした!
万事休す…。
俺が目をつぶった瞬間、目の前に海が広がりボートがやってくる。
追い詰められたみなわが、あのスイッチを押したのだろうか?
だとしたら、美術館の中で何か見つけたのか?
そう聞こうと思って、俺はふとみなわの頭を見た。
「キキキ、キキ、、キキキ?(どうでもいいが、その、頭の上の間抜けなものはなんだ?)」
みなわは、自分の頭を指差した。
「これ?」
俺は頷いた。
「ひよこよ」
そんなものは見ればわかる。
「キー!?(なぜそんなものを頭に乗せてるんだ!?)」
「ピーちゃん。考えてよ。生きたヒヨコが、展示されてるっておかしいよね」
確かにそれは変だ。だが、それがチケットかどうかまだ決まってないんだぞ!
スーツの男がみなわをボートに乗せるために手を差し出した。
「ね!」
みなわは、俺にピースサインを送った。
フェレットがあわててみなわの腕にしがみつき、俺は、へそを曲げたまま、ボートの後を音もなく飛んで行った。
ありがとう~^^v
ゆっくり休んで英気を養ってください^^
訪問ありがとうございます。
ありがとう!
頑張ります^^v
200目のメガは、ユリ(白)でした^^
フリマは、出品したいのですが、なかなか自信が持てなくて^^:
ダメ元で、勇気を奮って頑張ります^^v
ふぇっと可愛いです~!
やっぱり、動物がいいですよね~!!^^
ピーちゃんが、みなわの頭の上のひよこを見て発した一言のために、
このお話を書き始めました^^v
ありがとうございます。
後先考えない衝動買いです^^:
女は、買い物に理性をなくす時が…たまにあります。
たまにです…。
ただいま300人目指してランダム訪問しています!
あなたは119人目の方です!!
不愉快でしたら消してください
♥゚+。⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒。+゚♥
みなわさん、カッコイイ~~ (^o^)v
フリマが先で物語が後でしたか^^
次が楽しみです。
フリマも物語も頑張ってくださいね。
メガ化数、もう202ですね。
200個目のメガ化は何でしたか?
小動物たちが可愛いやら心配やら^^;
今回はフェレットちゃんが可愛さのツボです♪
そんな動きづらそうな格好で忍び込むとは…流石です^^;
そのスカートで、どやって警備の赤外線をかわしたんでしょ(゜_゜)
予定通りですね。^^
しっかり 守ってあげて下さいな