Nicotto Town



ガニメデへ

星を継ぐもの 第2巻
 画  :星野 之宣
 原作:J・P・ホーガン
    小学館


J・P・ホーガンの名作SF「星を継ぐもの」を星野之宣がマンガ化したもの。

1巻では、死亡推定時刻から言って人間ではないはずなのに外見も解剖学
的特徴も人間そっくりの遺体「チャーリー」を巡る謎が展開されたが、2巻では、
「チャーリー」と並ぶもう一つの大きな謎を調査するため、主人公達は木星の
衛星「ガニメデ」に向かう。

各エピソードのタイトルは他のSFのパロディかと思ったが、調べてみると一
部だけだった。
気が付いたのは、第9話「狂風世界」、第10話「恐竜パラドックス」の2つ。
それぞれJ・G・バラードとフレドリック・ブラウンの作品に同一タイトルの作品
がある。

ちなみに第17話「遥かなる帰還」は、映画「はやぶさ 遥かなる帰還」のパロディ
だろうか、穿ちすぎだろうか。


1巻では分からなかったが、2巻でこの作品はどうやら「星を継ぐもの」だけ
でなく、その続編である
「ガニメデの優しい巨人」
「巨人たちの星」
「内なる宇宙」

の所謂”巨人たちの星”シリーズまで含まれている(含まれていそう)事が
分かる。

想像でしかないが「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」までは含むのでは、
と思う。
(「内なる宇宙」を読んだ事がないので、これがシリーズではどういった位置付け
になるか分からないので入れていないだけ)


となると1巻で出てきた原作には登場しないキャラは、続編の「あの人達」に
繋がっているのでは、と原作ファンは、いろいろと想像が広がる。
が、特にそういった知識がなくても十分楽しめる内容にはなっている。

例えば「月がなかったら地球はどのような環境になっていたか」という事を議論
するシーンがあるが、これだけでもちょっとした科学解説書ができそうなほどの
内容だった。


さて、続編まで含むとなった以上、早い内に「内なる宇宙」も読んでおこうか、と思う。

アバター
2011/12/05 23:55
>カトリーヌさん
「未来の2つの顔」は、星野之宣のマンガの方を読んだ事があります。
やっぱりアレンジされてたと思うので、原作の方が気になりはじめました。

>チェリなの★さん
原作の方は古い作品なので、古本屋でも置いてあることが結構、あると思います。
原作とマンガ、どちらを先に読んだ方がいいかは悩みどころですが。
アバター
2011/12/05 20:50
読んでみたいです!!
アバター
2011/12/04 23:22
ホーガンは
ワタクシも好きな作家さんの1人です。
私は、「未来の2つの顔」、「創造主の掟」など、ロボットモノが印象に残ってます。




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