わたくし。占いが嫌いです。

占いに”振り回される”というのが嫌だというのが
もっともメインな理由なのですが、それに輪をかけた
事が、２０年前にありました。

飲み会の帰りだったでしょうか、店街のアーケードに
”手相”を見ているご年配の女性がおりました。
その土地では結構有名な占いの方（興味がない占い物で
したので、全然知りませんでした）で、酔った勢いでみんなで
見てもらおうとの事になりました。

当然自分は拒否したのですが、”ノリが悪いなぁ～たかが手相
占いじゃん！”と言われ、しぶしぶ見てもらいました。

色々と”イイ事”を言われた後、

”でも、ここ２、３年で、今の絶好調状態は終わり、
それからは、ずっと下降気運になります”

と、言われ

”あ～そうですか。占いなんて気にしてませんから”

と、言った記憶があります。


しかし、その占い通り、２年後には、絶好調は終わり、
自分にとっては、何もかもうまくいかない状況になりました。


”見てもらうんじゃなかった”

よりそう思うようになりました。



それから２０年以上経ちました。


先日、仕事でその土地を訪れて、夜、偶然にも
そのアーケードを通りました。

すると、前に見てもらった場所に、お歳を
召された女性の方が、手相占いをしておりました。

一人見てもらっていた方がいたので、その方が
終わってから、見てもらいました。


”２０年前に見てもらった者ですが、もう一度
見てもらえますか？”


２０年経過した女性は、８０歳を越えておりました。


”いい人生を送られていますね”
”そのまま、真っすぐに生きてください”


ごめんなさい。
自分の本心は
”あなたが妙な事を言うから、人生がおかしくなった！”

そう言うつもりでした。


８０を過ぎてなお、毎日夜に出てきて、
遅くまで色んな人を見ているとの事。

”あなたは、自分が思っている以上に、幸せですよ”


ありがとう。
心がとても軽くなりました。

そして、どうかお元気で。