バート　世の中はそろそろクリスマスらしいで・・・お前、今年はどうすんねん？
KAZ　　　クリスマス？何それｗ　お前はアメリカ人やからかどうかしらんけど
　　　　　　俺は生まれも育ちも日本やからなぁ～
　バート　素直に予定ないって言えやｗ　図星やろ？
KAZ　　　あほかっ、あるっちゅうねんｗ
　バート　あるのか？俺知らんのに・・・お前にだけ予定あるんやな！
KAZ　　　まったく、うるさい奴やｗ　パンツでも被ってろ！
　バート　それは俺のセリフやないか！アイカランバ！

KAZ　　　まぁええやんけｗもうすぐクリスマスやし、お前あの話せえよ
　バート　どの話や？
KAZ　　　あれ、あの神戸の話・・・
　バート　あの夜の話か？ちょっとキザやんけ。俺、あんなん恥ずかしいからお前が話せ。
KAZ　　　どっちにしても、俺が話すんやからｗまぁええわ

世界はクリスマスムードに包まれて、聖なる音楽と光はどこにでも溢れていた。
あの時、つきあっていた女の子とクリスマスは二人きり。
どこも人が一杯で、二人で神戸のルミナリエを見に行ったっけ。
点灯の瞬間を見たくて、二人で手をつないで待っていた。

　バート　寒かったなぁ、死ぬかと思ったぞ
KAZ　　　そうそう、めちゃめちゃ寒かったな・・・って、話に入ってくるな！
　バート　すまん、すまん、続けろやｗ

時間通りにいっせいにルミナリエが光りに変わる。
中華街の南京町から市役所広場までの道を光の回廊が突き進む。
そんなに長い回廊ではない。
歩く速さは彼女に合わせて、いつもよりゆっくりと。
それほどなく公園までたどり着き、来年も二人で見ようねと抱きしめたっけｗ

　バート　そんな話飛ばせよ！聞きたないちゅうねんｗ
KAZ　　　ちょっと、思い出のやわらかいトコロへ脚を踏み入れてしもたんや・・・・
　バート　まぁ、そんな事もあるけど、ニコタは小学生もいるんやで。
KAZ　　　そ・そうやな、確かにお前が正しい。

車に戻って、洒落たレストランの予約が取れなかった事を話した。
二人でいれば、それでいい。って彼女も言ったんだ。

　バート　若かったなぁ～
KAZ　　　うん、いくつの話やったっけ？
　バート　確か・・・２７・８ちゃうか？
KAZ　　　たいがい、ええ年やんけｗ

居酒屋なんて行きたくなかった。だからメリケン波止場へハンドルを切った。
二人だけのクリスマス、周りの人など目に入らないほど。
車のバックシートに二人で移ってプレゼントの交換をした。
せめてケーキでもあれば、少しはクリスマスムードが出るのになぁ～
彼女は、仕方ないよ。十分だよって。
だから、バックシートの背もたれを倒して、
トランクルームから買っておいたケーキを取り出した。
少しは、クリスマスのムード出た？
にっこり笑顔で答えてくれたっけ・・・

　バート　あの笑顔は今でも忘れへんな
KAZ　　　おぉ、にっこり嬉しそうやったな
　バート　ええ話や・・・・ここまでは
KAZ　　　ここまでは？続きに何かあったっけ？
　バート　お前、忘れたんか！？
KAZ　　　いやぁ・・・・・・忘れたいｗ
　バート　あはは、俺も忘れたいわｗ

KAZ　　　まさか、正月に振られるとはな・・・・(-_-;)
　バート　衝撃的やったな・・・・(-_-;)
KAZ　　　あの指輪高かったのに・・・・(-_-;)
　バート　そっちかい！
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　バート　それはそうと、お前クリスマスどこ行くねん？
KAZ　　　お前忘れたんか？ゴルフ予約とったやろ。
　バート　おぉ、あれか？ほんまに行くんか？めっちゃ寒いで。
KAZ　　　しゃあないやんけｗそれとも一人で家に居てた方がええか？
　バート　・・・・・・・・・・・・・・・・・・(-_-;)
KAZ　　　れっつえんじょいごるふや( ^o^)ノ