『思い出した事』の続き
- カテゴリ:日記
- 2011/12/14 10:04:09
12月8日に書いた『思い出した事』の続きなので
先にそっちを読んだ後に読んでね(^^)
中学一年生になった時も、ぼくは『その人』と同じクラスなった。
そして体育祭シーズンをむかえた。
当時ぼく達の中学校の体育祭の目玉の種目の一つに
クラス全員参加のクラス対抗リレーというのがあった。
男子と女子が交互に走るクラス全員が一丸となって競う競技だ。
その競技に『その人』が参加するのかどうか、ぼくは内心気になっていた。
ぼくの自意識の中では『その人』を差別しているつもりはなかった。
でも知的には『障害者』という事は認識していたし世の中には、そういう人に対して
無理解な人もいる事も知っていた。
『その人』が全校生徒とその父母達の前で走った時、どうなるのだろうかと気になっていた。
正論を言えば「クラス全員参加なのだから走ればいい」だ。
でも「走る」といっても『その人』が走っているつもりでも実際には他の人の
早歩きくらいのスピードでしかでていない。
『その人』が参加するという事は、ぼく達のクラスの勝ちは明らかに遠のく。
学校側の決定は『出場させる』だった。
その決定に不満を言うクラスメイトはいなかった。
それどころか、いかにしたら勝てるか?とクラスの気持ちが一つになっていく感じがした。
そして体育祭当日をむかえた。
各競技も順調に進み、いよいよ最終競技の『クラス対抗リレー』の番になった。
ぼくたちのクラスの走る順番は、どうしてそうしたのか覚えてないけれど
遅い順から走り、後の方にいくほど速い人が走る。という順番だった。
そして『その人』は1/3くらい走った辺りで走る事になっていた。
そしてスタート。
遅い順からのスタートだから出だしは悪いけど、でもそれなりに健闘するクラスメイト。
そして、いよいよ『その人』の走る番になった。
一瞬、会場の雰囲気が変わった。気のせいなんかじゃない。
両足の形が他の人と違う『その人』は一生懸命『走って』いるんだ。
でも遅いんだ。
他のクラスに抜かれ、差は広がる一方。
次にバトンをわたした時には、ぶっちぎりの最下位だった。
でも、これからがぼく達のクラスの本領発揮だ。
まだ後には半分以上のクラスメイトが残っている。
しかも後になればなるほど速い人が控えているんだ。
ぼく達のクラスの追撃が始まった。
徐々に差をちぢめ、前をいくクラスを追い抜くと他のクラスの眼つきが変わった。
ぼく達は当時は純粋な中学生だ。足の不自由な人のいるクラスにわざと負けて
美談を作ろうなどという偽物の善人などいない。
勝ちたい、負けたくない。だ。
追い付かれてたまるか、と全力で走る。
でもさらにぼく達のクラスは追い上げる。
そして、一人また一人と前をいくクラスを抜き
2位に浮上すると会場全体がざわめきはじめた。
1位のクラスは「冗談じゃない」とばかりに必死に逃げる。
でも、1位のクラスは1位になるために
そして1位をキープするために足の速い人を何人か使い果たしている。
でも、ぼく達のクラスは後になればなるほどさらに速い人が残っているんだ。
その差はさらにちぢまり、ついに1位のクラスに追いつき追い越した時には
ぼく達は飛び上がってガッツポーズをした。
会場全体からも大歓声が上がった。
そのままぼく達のクラスはゴールイン。
再び会場からの大歓声。ぼく達は何度もバンザイをした。
思い出した話しというのはここまで。
特に何か意見を言おうとか、そういうつもりはないんだけど。
そういう事があったなぁって、思い出したんだ(^^)
『五体不満足』かぁ、実は何年も前の話しだけど
その本、ぼく会社で作ったよ。それで一冊もらってきた。
欲しいという人にあげちゃったけどね。
ぼくの娘が保育園の時、同じくクラスに頭というのか心というのか
そういう女の子がいたんだ。見た目は他のお友達と変わらないんだけど時々発作的に感情が
暴走するというのか。小学校では特別なクラスになったみたいなんだ。
でもね、近くに住んでいるから時々買い物している時に出会ったりするんだけど
「琴ちゃんのパパだぁ」って自然に話しかけてくれる。当時の他のお友達は、ぼくの顔など
忘れているか覚えていても少し離れた所から見てる、っていう感じかな。
そういう人とのかかわりって何が正論ていうのは無いと思うんだ。
お互いに『人それぞれ』だからね。ただ、普通でいいんだ。と思ってるんだ。
うん、ホントにドラマみたいな展開だったよ(^^)
だぎーにさんも、まだこれから良い思い出つくれるよ。
つくってね(^^)
思い出は、いいものだけでいいからね(^^)
そういう一つ一つが自分になっていくんだね。
クラスの温かさがすごく感じられます^^
いいですね(´U`)
私も一緒に参加している気分で読みました~。
素敵なクラスで良かったですね。
そういう思い出ひとつひとつで、人はできているんだろうな~。。^^