オバマ大統領、イラク戦争終結を宣言
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- 2011/12/15 20:13:39
(CNN) オバマ米大統領は14日、ノースカロライナ州フォート・ブラッグで開かれた式典でイラクからの帰還兵を歓迎し、イラク戦争の終結と米軍の撤収を宣言した。
「米軍の最高司令官として、そして偉大なる国家の代表として、ついにこの言葉が言えることを誇りに思う。ウエルカムホーム(お帰りなさい)」。オバマ大統領はこう呼びかけて帰還兵の喝采を浴び、再度「ウエルカムホーム、ウエルカムホーム」と繰り返した。
米軍が今月中にイラクから完全撤収することを受けて、オバマ大統領はイラク戦争終結の公約を果たした実績を強調。「イラク戦争は間もなく歴史上の存在になる」とする一方で、「米軍はこれからも世界史上最強の戦闘部隊であり続ける」と宣言した。
2003年に始まり約9年間に及んだイラク戦争には米国から約150万人が従軍し、米国人の死者は4500人、負傷者は3万人以上に上る。大統領は「あなた方が見知らぬ人々のために身を犠牲にしたおかげで、イラクの人たちは自らの運命を描く機会を手にした」とその労をねぎらった。
野党共和党などからは完全撤収に反対の声も出ているが、オバマ大統領はそうした批判を念頭に、「戦争を始めるよりも、終わらせる方が難しい」と指摘。イラクにはまださまざまな課題が残っているとしながらも、「われわれが去った後に残るのは、国民によって選ばれた政府を持つ、安定し自立した主権国家だ」と述べ、「両国の間で新たなパートナーシップを築く」と強調した。
http://www.cnn.co.jp/usa/30004929.html