八神社
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2011/12/17 17:29:00
八神社
京都市左京区銀閣寺町
先般、京都の慈照寺(銀閣寺)を訪ねた時に、手持ちのガイドマップに「八神社」の字を見つけた。
「ん?八神社?八?八方位?大将軍八神社と関係でもあるの?」とたちまち疑問がわきあがり、銀閣寺参拝のあとに立ち寄ることにした。
銀閣寺前を左に折れると、一の鳥居が見える。一の鳥居から銀閣寺参道を振り返ると、行き交う人の列が見えるのに、その喧騒がまったく届かない。
そぼ降る雨で、周りは無音状態。「あ、ここは俗世との結界になってる」と思いました。
手を伸ばせば、賑わう人の群れがあるのに、ここには静寂しか存在していない。
八神社参道の階段脇、右奥に摂末社が見えました。
何の神が祀られているのだろうと、鳥居の掲額を見ると「雨社」。
その字を認めた刹那、背筋がゾクッとしました。
(あ、ここ、神霊が居らっしゃる)と直感しました。
わたくし、神霊の存在は冷気とかで感じ取るみたいです。
そう、冷気は霊気に通じる。
導かれたその日が雨降りだったので、興奮は相乗効果。
ま、まずは本社、参ってくるから、と一旦は階段を上がりました。
本社の前には舞台があり、中々の古社であるようです。
境内の案内板にある由緒より、八神は方位神ではなく、宮中八神を祭っているので八神社と称になっているようたけど、末社の雨社は大発見です。
その雨社の御祭神は、タカオカミの神。
貴船に祭られている、水を司る神様ですね。
銀閣寺のそばに、かような聖域の古社が存在するとは、やはり、都は侮れない。
末社 雨社
二の鳥居の横の手水舎の後方に鎮座する 祭神:高お神(たかおかみ)
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八神社由緒
京都市左京区銀閣寺町二十七番地一、
御本殿当社、延喜年間若しくは大同年間の創立と伝えられる。
然し所傳焼亡し明らかでない。往古は八所大明神十禅師(じゅうぜんし)大明神と称す。
八所大明神は高皇産靈尊(たかみむずびのみこと)外七神を祀る。
十禅師大明神は、樹下社(じゅげしゃ)と称し豊斟渟尊(とよくむぬのみこと)を祀る。
本社の大神様は万物を生み育て繁栄させると共に人の心を清め、正しく導き、お守り下さる神様で旧浄土寺村の總氏神(そううじがみ)として崇敬されている。
一、境内社
稲荷社、創立年代不詳、五穀豊穣を司る稲倉魂命(うがのみたまのみこと)を祀る。
雨之社、創立年代不詳、山林水を司る。高お神(たかおかみ)を祀る。
一、恒例祭
月次祭 毎月一日、十五日 元旦祭 一月一日 祈年祭 二月二十四日
春 祭 四月二十四日 夏越祓 六月三十日 雨之社祭 七月二十日
例 祭 十月二十四日 七五三詣 十一月十五日 新嘗祭 十一月二十三日
稲荷社御火焚祭 十一月二十三日 大 祓 十二月三十一日 除夜祭 十二月三十一日
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参考にデータがあったHPのアドレスを載せておきます。
http://www.kamimoude.org/jinjya/kyoto-city/sakyou/sa-hachi-g/index.html
http://www.kyoto-yashiro.jp/shuin/syuin/hachi.html
って、『少年陰陽師』のなかの話だけど。
タカオカミの神に導かれたのですね。