Nicotto Town


TANA☆BEのあたまンなかは…


あの日から⑯~原発冷温停止発表に寄せて

信頼とは行為であり状態でもある。
それは、
信頼が人々の間で共有され、返したり
返されたりするものであることを意味する。

             スティーブン・R・コヴィー
 
12月16日に原子炉の冷温停止が発表されました。
私はそのニュースを湿疹の治療の病院の待合い室の
TVで見ました。

発表の時、患者のみならず手隙の看護士や
医療事務の方が顔を出してそのニュースを見ていましたが、
発表が終わると、皆一様に落胆とも呆れ顔ともつかぬ顔で
仕事に戻っていきました。

確かに冷温停止であると判断できる材料が揃い、工程表
通りに行きました。

まあ…それで?ということです。

「今すぐ爆発は無い」から「当面爆発は無い」に変わっただけ…

ここの暮らしに何か変化があったのか?

相変わらず、放射能の除去は民間まかせ。

モノを売れば、「どんな検査をなされているんですか」
問い合わせだらけ。

食の安全という名目で、風評被害という名の不買運動。

もう、流通が復活したら問題は収束したような物言い。

政府はコメなんか余ってるんだから、この際作れないところ
があったほうが、都合いいいんじゃないか、と勘ぐります。

発表の真偽はともかくとして、ここの暮らしは、はっきりいえば、
3ヶ月前からなんにも変化なしです。

あまりに遅い対応というのではなく、全く動く気がないという
現れですね。

世の中には「信頼」や「絆」などの言葉がマスコミによって
安い値段で売られ、当の我々にはなんの恩恵もない状態が
続いており、

まあ多分それだけで終わるのは目に見えています。

あと、5~10年もすれば、マスコミがまた一山当てようと
「福島の今」とか「あの時の子供たちは」とかの特集を組んで、

殺風景な映像を流したり、

不幸にもがんの「アタリ」を引いた子供たちを見世物し小銭を稼ぎ
に来ること請け合いですね。

せめてそれらのことが何かの力になってくれる事を願うばかりです。




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