迷宮 11 後編
- カテゴリ:自作小説
- 2011/12/28 01:08:58
そうして、今日。 とうとう玲にとって覚悟に日がやってきたのである。
その日は夕方から滝野家でクリスマス・パーティーが行われることになっていた。
朝から、孝也の母親は忙しそうに立ち回っている。
「おかあさま、何かお手伝いをすることはありますか?」
玲は今日何度目かのそのセリフを孝也の母に問いかけた。
「いえ、大丈夫よ。今日は玲さんはゆっくりなさっていて、ね?」
そう言って今日何度目かのそのセリフを聞いたのだった。
だが、ゆっくりなさっていてと言われても、はいそうですかと玲がゆっくりできるはずもない。 今日、玲が孝也の母親に他に聞かれたことといえば、
「どんな花が好き?」
ということだけだった。
その問いに応えた玲は昼をすぎる頃には、せっつかれるまま祖母がこの日のために贈ってくれた白いドレスに身を包んだ。
「ただいま。」
孝也がいつもよりやや早く帰宅する。
玲が本当の婚約者になってから毎日、できるだけ早く帰宅し、多くの時間を過ごすことも多くなってきた。 だが、それでも、二人きりで過ごすことは余りない。 それは、玲の祖母、カヤノに『結婚するまで手をださない』ことを約束させられたからだ。 玲と二人きりで過ごしていて、それを守れる自信はないということであろうか。
「お帰りなさい、孝也くん。」
玲は嬉しそうに孝也を玄関で迎えた。
「ただいま、玲。」
孝也はそう言うと、パーティーの忙しさで、周りに人がいないのを確認すると、玲の頬にそっと口付ける。
「!!」
玲は一瞬眼を見開いたが、嬉しそうに微笑んで、お返しをする。
そんな二人の様子を、影で見守っているものがいる。孝也の両親である。
「可愛らしいわね、玲さん。そう思わない?」
上目遣いで毅を見つめる母。
「お、おう・・・。」
さすがの毅も、自分の妻にはめっぽう弱いらしく、どぎまぎしながらそう応える。
「このままだと、大丈夫そうね。今夜。」
「ま、孝也次第ってとこじゃねえか?」
そう噂されているとは知らず、孝也は玲の肩を抱き、孝也の部屋へ連れ込む。

























コメントありがとうございます。
そしてSTPお届け嬉しいですw
何が待っているのでしょうか??
でも、玲にとって悪いことじゃない筈ですw
ご期待に添えることだといいのですが^^
まじめにステプお届け隊.:♪*:・'゚♭.:*・からの水遣り素敵のお届けです♪