Nicotto Town



迷宮 12 前編


 「いいね、そのドレス。」  
 孝也は玲の真っ白のドレス姿に、ややきつい眼を優しく細める。  
 実際、ウエストまでまったく何もない、美しい白い光沢ときゅっと絞られたウエスト。そして、ウエストからすそまで豊かな布にちりばめられた真っ白な上品な真珠は、玲の白い肌を、より一層引き立てている。  
 そして、いつもはたらしている漆黒の髪を豊かに結い上げ、そこにドレスと同じ、小さな真珠を無数にちりばめていた。 それがいつも以上に美しく、玲を飾り立てていた。  
 「・・・あ、ありがとぅ///。」  
 玲はいつにない孝也の誉め言葉に、頬を真っ赤に染める。  
 「総帥、から?」  
 「あ、うん。今朝届けられたの。『今日のパーティーに着なさい』って」  
 そう無邪気に微笑む玲だった。  
 孝也は「ふ~ん」とだけ言い、それ以上の感想はなかった。  
 「でもそれじゃぁ、胸元が寂しいね。」  
 孝也の視線がウエストから、胸元へとあがる。  
 「あ、うん。あとで何か付けようかなって・・・。」  
 そこまで言った玲の言葉がふと、途切れる。  
 孝也が部屋に置いてある机の引き出し中から宝石箱を出してきて、玲に手渡す。  
 「え?」  
 意味がわからず、問いかける玲に孝也はくすりと笑って見せた。  
 「クリスマス・プレゼント、だよ。あけてみて」  
 促されるまま、玲は宝石箱を開ける。中にはダイヤモンドを中央にあしらったチョーカーが入っていた。  
 「・・・綺麗・・・。」  
 そう呟く玲を孝也は嬉しそうに見ている。  
 「気に入ってくれた?」   
 「うん。―――でも、もらえないよ、こんなの・・・。」  
 「なんで?」  
 やや不機嫌そうに問う孝也。  
 「だって・・。」  
 「それ、玲のための特注品、なんだ。玲のために生まれてきたんだよ。」  
 「でも、だって・・・。私、孝也くんにクリスマスプレゼントなんて用意してないもの・・・。」  
 そうなのである。 玲は先日の孝也の(すごい)セリフに気をとられていて、すっかり忘れていたのだ。  
 「玲が、それを付けてくれるのが、クリスマスプレゼント。」  
 そうニッコリと笑う孝也に、玲は頷くしかなかった。  
 「ありがとう、孝也くん。」  
 玲は孝也の優しさに感謝し、そう微笑んだ。    

#日記広場:自作小説

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2012/01/03 20:25
ぺらんきーさん

ありがとうございます。
STP受け取らせていただきましたw
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2011/12/29 11:28
自作小説カテゴリから訪問中。STPもどうぞノノ
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2011/12/29 00:19
柏木由紀さん

連日のコメントありがとうございます。
次で完結です。
もうUPしているので、またお越しくださると嬉しいですw
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2011/12/29 00:07
続きがきになるなぁー^^




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