寝ても覚めても飛ぶことばかり
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/01/14 22:03:00
かもめのジョナサン
リチャード・バック 著
五木寛之 訳
ジョナサンは「飛ぶこと」それ自体を愛するカモメ。
ひたすら速く飛ぶ事だけを追求している姿は群れ
の仲間達から白眼視され、異端鳥として追放され
てしまう。
が、それでもなお諦めないジョナサンが出会った
ものとは・・・。
本書にはカモメの写真がたくさんあり、飛ぶ事を
テーマにしたカモメの写真集とも言え、あっという
間に読める。
ちなみに以前、「にわとりのジョナサン」を読んだが、
こちらが本家本元。
にわとりのジョナサンは飛行能力を得た後、仲間
の解放のため、某有名フランチャイズに戦いを
挑むが、カモメのジョナサンは速く飛ぶ事にしか
興味がない。
ジョナサンは速く飛ぶために最初は自分で試行錯誤
を繰り返し、その後、同じ志を持つ仲間と出会い、
さらに年長者から別次元の飛行を学び、やがて自ら
が後輩達を教え導く立場になる。
アメリカ西海岸のヒッピー達が回し読みしていたという
事と途中から超能力のような技が出てくるので宗教的
なものを感じる。
作品中に出てくる「<偉大なカモメ>の御子」という
言葉は、その典型。
(なんとなくというレベルでしかないが)キリスト教と
仏教を混ぜ合わせたような感じがする。
ゆっくり飛ぶので、飛行中の姿が写真に撮りやすいです。
(↑それでもよく失敗する)
飛んでいる姿はカッコいいですね。
フェリーについてきた
カモメたち・・・
カッコイイ飛び方してました。