荒木飛呂彦節
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/01/15 13:48:15
死刑執行中脱獄進行中
荒木飛呂彦
集英社文庫
荒木飛呂彦の短編集
「死刑執行中脱獄進行中」
「ドルチ ~ダイ・ハード・ザ・キャット~」
「岸辺露伴は動かない ~エピソード16・懺悔室~」
「デッドマンズQ」
の4作品から成る。
「岸辺露伴は動かない ~エピソード16・懺悔室~」
「デッドマンズQ」には「ジョジョの奇妙な冒険」の
第4部に出てきたキャラが登場する。
(登場するだけで、「ジョジョ~」の第4部を知らない
と楽しめない、というわけではない)
印象に残ったのは
「岸辺露伴は動かない ~エピソード16・懺悔室~」
「デッドマンズQ」
の2作品。
どちらにも「幸せの絶頂の時に迎えにくる」者がいる、
という点で共通している。
このあたり「ファウスト」のメフィストフェレスの姿が
頭にチラチラ思い浮かぶ。
しかも「岸辺露伴は動かない~」では、メフィスト
フェレスと同様に、その「約束」の時のためにわざわざ
主人公の願いを叶える点も共通している。
ちなみに「デッドマンズQ」の方は、単にそのように
依頼された、というだけ。
各話に登場するキャラに共感できる部分は少なく、
不条理な話が多い。
それでも話に引き込まれてしまった。
荒木飛呂彦のミステリー・サスペンス作品の「謎かけ」
部分の展開の仕方は個人的に好きたが、この短編
でもそれは健在。
「荒木飛呂彦節」とも言えるだろう。
ただ、どの作品も「ジョジョ~」のエピソードの一つ、
として出てきてもおかしくない感じのものばかり、
と思ってしまうのは「ジョジョ~」の印象があまりに
強烈すぎるせいだろうか。
テレビ放送されないオリジナルアニメとしてなら
「ジョジョ」の第3部はレンタル屋で見た事が
あります。
あと「バオー来訪者」は、かつて見た事がある
ような記憶がかすかに・・・
まだ、人知れずアニメになってるのもありそうです。
>よっちさん
「無駄無駄無駄ぁぁ!」は連載当時(第1部)、
友達の間で流行りました。
妙な・・・いや独特の擬音は、「ジョジョ」以前、
デビュー当初(もしかすると、それ以前?)から
意識的にやってる、と何かで読んだ事があります。
「ゴゴゴゴゴゴ・・・」とか「無駄無駄無駄無駄あああ!!!」とか^^少年漫画っておもしろい^^
アニメ化はしないのかしら~?
見た事ないわ・・。