宮部みゆきさんを読んで
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/01/17 20:41:44
宮部みゆきさんの「あんじゅう」を読み終わりました。
題名の「あんじゅう」って何だろう?と思いながらページをめくりますと、ページに可愛い挿絵つきです。(あんじゅうの意味を書くと、お話が分かってしまうので、書けないのですが)
大人の本で挿絵つきなのは、久しぶりです。
お話は、江戸時代、訳あって実家を離れ、叔父の家に身を寄せていた主人公おちかが、叔父から、いろんな不思議な話を百集めるので、不思議な話を語りに来る人から話を聞くように
頼まれます。
百物語って怪談噺を連想させますが、そういうものでなく、人の心の中にある闇であったり、悲しみであったりで起こる不思議な話です。
心に深い傷を負って自分は幸せになってはいけないと思っているおちかが、話を聞くようになってから、少しずつ自分を取り戻し、幸せになってもいいのかなと思うようになるまでを描いています。
宮部みゆきさんっていい人の中にも闇があり、悪い人にも言い分があるみたいな書き方で、本当の悪い人って出てこないですね。
現代ものも、時代小説も両方うまい作家さんです。
高村薫さん私も読みました。
李王、とかマークスの山、レディジョーカー、合田刑事が登場するのが好きで読みました。
テレビドラマになったステップファーザーステップ?でも読もうかと思っています。
それがきっかけに読めるといいのですが。
因みに私は高村薫さんのファンなんです。
宮部みゆきさんの作品は、TVドラマ、映画になっている物が多いです。
これからドラマ化してほしい作品もたくさんあります。
最初に読んだ「パーフェクトブルー」良かったです。
私はまだ彼女の作品は未体験、読む本が手元になくなったら図書館で借りて・・♪
と思っていますが、中々そうなりません(^_^;)