Nicotto Town


おうむたんの毒舌日記とぼうぼうのぼやき


連載自作小説10 奇跡の降る夜

季節は飛ぶように過ぎたのか?いや、未来に「何か」が起きることを知ってる翔には遅々とした歩みに思えるー羽太郎のメッセージはいつ聞けるのか?
ペットショップは無事移転した。事前に教わっていた翔は新店舗で餌を購入していたし、元ペットショップは「予定どおり」牛丼屋がオープンした。涼子のサイト「いんこな日々」もチェックしていたが、羽太郎からのメッセージは一向に見つからなかった。
起こるべきことは全て起きた。なのに、羽太郎!あんたのメッセージだけが私には見つけられない。毎日待ってるだけなんだよ?期待だけさせて何もないのはむごすぎないかい?聞こえてるの?羽太郎!?

翔の焦燥感だけが膨らむ日々がすぎていった…。

ある日、研修担当の遠藤が神妙な面持ちで翔に声をかけてきた。
「先輩、今日暇ですか?もし暇ならつきあってもらいたいのですが」
想定外とはこのことだ。
「えぇっ?」
年下を意識したことはなかった。その気持は隠すことができない動揺だった。慌てたのは遠藤だ。
「あ、いや、その・・・ペットショップに・・・」
「え?」
「気になるセキセイインコがいるんです。先輩にいっしょに見てもらいたくて」
・・・脱力。何を期待したんだ、私は・・・、翔は力が抜けつつ、
「暇だからいいわよ」
力なく笑って遠藤の誘いを承諾した。

「先輩、この店にいるセキセイなんですが」
「うそぉ~」
終業後、引っ張られていったそのペットショップは彼女の行きつけの店だった。

その頃、涼子のサイト「いんこな日々」の交流サイトに新しい書き込みがされてた。
『里親募集します』

(つづく)

後書き;連載真っ最中に読んでる方へ この引っ張りは書き手側の楽しみですね^^;
大丈夫ですよ、アメリカのドラマよりは風呂敷たたむ「予定」ですのでwwwww←鬼

アバター
2012/01/21 08:46
いやぁ、、、どんどん風呂敷、広げて膨らませドッカーンなんてのもオツなもんとワクワクしていますw
夜中書いてたんですね、健康第一で、楽しみにしてますw



月別アーカイブ

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009

2008


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.