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およよ・れおポン


心に残る映画

「心に残る」って言うと、いろいろな形があると思う。

「好きだから」という理由で心に残ることもあれば、「きらい」のときもある。

「きらい」はともかく、好き嫌いとは違う形で心に残っている映画の話をいくつか。

子供の頃、何歳だろうか?
初めて「映画」というものを意識し始めたのが、「タワーリングインフェルノ」だった。
最新鋭の超高層ビルが、手抜き工事が原因で配電盤から出荷し、火災になる映画。
後から知ったのだが、どうやらこの映画、何かの記念的な映画らしくて、いわゆる超大作というものだった。

「手抜き工事」というものを知ったのもこの映画からだし、人を助けようとする人達のかっこよさを知ったのもこの映画だった。

んー、でも、僕が子供すぎて、好きとかの感情ではなくて、とにかく心に残ったという感じだろうか。

もう一つ、同じ理由で心に残っているのが「ポセイドンアドベンチャー」。
たくさんの人が死ぬけれど、その中で、生きようとする姿を描いている。この「生きようとする」というのは、昨今の映画を含めて、意外と少ない映画のような気がする。

今時の、むやみに強力なヒーローが、軟弱で身勝手な市民を救出する映画はきらいです。

恐怖映画を初めて知ったのが「エクソシスト」。
でもこれ、小学校のガキには怖過ぎて、テレビ放送を直視できなかったのだ。
何度目かの放送で、ようやく通してみたのです。
僕の好みとしては、「オーメン」よりも「エクソシスト」が好き。

びっくり系のスプラッタやホラーよりも、静かに怖いほうが好きです。

怖いというなら、SFが好き。
「エイリアン」は、好きな映画という意識があります。
造形に魅力を感じたり、登場人物たちの緊張感がとても良くて好きです。
なので、同じリドリー・スコットの「ブレードランナー」も好きです。


それ以降、アメリカ映画は子供っぽくなってしまって、見なくなったな。
スターウォーズも、最初の三部作は好きだったのに、新しい三部作を見てがっかりしまして、その気分もろとも、初代のスターウォーズの記憶が消去されてしまったみたいです。

大人になってから心に残ったのは、山田洋次の時代劇です。

「たそがれ清兵衛」が好きだけど、この映画は大切なので、書けません。

「隠し剣鬼の爪」は、映画というものの、ある種のトリックと言いますか、単品としても見られるけれど、もっと、違う視点での趣向がある作品として印象に残っています。

「たそがれ清兵衛」の対になるように、「清兵衛」が、人、一人一人の心を描いたのに対して、「鬼の爪」は、大勢の人間が集まって、世の中が動いているということを描いていた。

「清兵衛」と同じ役者を大勢出して、役名も同じだったりしながら、それでいて性格が違ったり、「似て非なるもの」「同じもの」そんな対比をしてみせるのが、「芸能」としての面白味や、役者を見せるという楽しみを作っていた。

「武士の一分」は、娯楽として簡潔にまとめあげた映画でしょうか。
単品として、山田洋次がこの一本で勝負してきた感じがします。

物語は簡単ですが、それだけに、登場人物の心や、正義といったものを追求していました。

人によっては、単純な話を低く評価したようですが、そうではありません。

「妻を手込めにされた男が、仇を切る」
言葉にすれば、それだけの話です。
でも、そうではない。

この一言だったら、犯罪です。
いくら復讐する理由があるにせよ、それで決闘しておしまいなどということは、現代でなくても悪いことです。

そう簡単には割り切れない。それが、この映画の価値です。

主人公、三村新之丞が何を守ったのか。
その、心の機微が、この映画でした。


え〜っと、自分で映画の思い出を振り返ることって少ないのだけれど、こうして振り返ってみて、一つ思った。

心に残る映画って、映画の中に心が描かれているんだな。

#日記広場:映画

アバター
2008/11/30 02:22
好みが違っても、作った人たちの真剣さが伝わってくる映画はいいですね。

本文のほうでは、子供のころと、ここ数年の映画しか書いてなくて、間が無いので、いくつか好きな映画をあげてみる。

「シンドラーのリスト」「プライベートライアン」は良い映画だと思った。
どちらも、題材が戦争と命だけに、反感を持つ人もいますね。

「戦場のピアニスト」は、生活という面からの戦争の実感があるような気がして、引き込まれました。

「レナードの朝」には「正直さ」のようなものを感じた。

もっと趣味としての、娯楽としての映画では、スピルバーグの「宇宙戦争」が面白かった。

「アポロ13」の、魅力的なアメリカ人の姿に惹かれた。アメリカ人は冒険が染み付いているようにも感じた。

アメリカ人の良い面でなら「グリーンマイル」の、「善悪」に、良心があると思った。

個人の趣味として好きなのは、初代の「スタートレック」。
「ミッションインポッシブル」「パトリオットゲーム」「身代金」
最近のは、名前は挙げられるけど、記憶が薄いのは歳のせいか。

アニメでは、本当に個人の趣味で、「GHOST IN THE SHELL」「イノセンス」「スカイクロラ」
「ファインディング・ニモ」

ざっと書いてみたら、意外と名前が挙がったな。
好きなのに、なぜか名前を書かなかった映画もあるな。
なぜだろう?
アバター
2008/11/30 01:19
そうなんですよね!
私と映画の趣味は異なるようですが(!) おっしゃる意味はわかります!
刺激を受けて、少しずつ心を動かされて、
少しずつ新らしい私になっていきたい。





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