シリア首都近郊で激しい戦闘、離反兵と政府軍が衝突
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- 2012/01/30 21:21:39
【1月30日 AFP】シリアの首都ダマスカス(Damascus)近郊で29日、反体制派と政府軍との激しい衝突が発生した。英国に本部を置く「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)代表はAFPの取材に、前年3月半ばに反体制運動が始まって以降、最大の衝突だと述べた。
シリア人権監視団によると、シリア全土の死者数は同日だけで少なくとも80人に達し、うち半数が民間人という。27日からの死者数は計175人に上っている。
活動家らによると、政府軍はダマスカス郊外のドゥーマ(Douma)やサアバ(Saaba)、イルビン(Irbin)、ハムリヤ(Hamuriyeh)の各地区に対し、重火器や迫撃砲で攻撃。反体制派と激しい白兵戦になり、こう着状態になっている。反体制派は、政府軍からの新たな離反兵によって士気が上がっているという。
また、離反兵士らで作る反体制派の「自由シリア軍(Free Syrian Army)」は、政府軍から新たに50人以上の将校や兵士が離反したと発表。首都に向け進軍中、ダマスカスの8キロ郊外で政府軍と戦闘になったと述べた。同軍によると、シリア政府側はダマスカス周辺の村や中部ハマ(Hama)に対し「重火器を用いた空前の攻勢を24時間にわたって続けている」という。
アラブ連盟(Arab League)が監視団を撤退させたことを受けて、反体制側は、国連(UN)の行動を求める声を強めている。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2854348/8371799
シリア・アラブ共和国では、昨年1月にチュニジアのジャスミン革命の影響を受け大規模
な民主化運動が起こり、治安維持部隊と市民の間で衝突が発生し騒乱状態となって
いたのですが、その後多くの逮捕者や死者が出ていることから同じアラブ圏の国から
経済制裁を11月28日から実行されてしまいました。
その後も自爆テロ等が続いていたのですが、政府はアルカイダの仕業と発表して
警戒を強めていたものの、今年1月に逮捕した民主活動家を急遽釈放しています。
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=557457&aid=34652517
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=557457&aid=35499839
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=557457&aid=36223772