韓国海洋警察、拿捕した中国漁船奪われていた
- カテゴリ:ニュース
- 2012/01/31 21:40:53
海洋警察が昨年11月、違法操業の疑いがある中国漁船を拿捕(だほ)した際、仲間の中国漁船が集団で押し寄せて警察官らに対し暴力を振るった上、拿捕した漁船を奪い返していたことが分かった。さらに、海洋警察がこの事実を隠していたことも判明した。海洋警察はまた、拿捕した中国漁船に乗り込んだ海洋警察官5人が中国人船員から暴行を受け、漁船から撤収していた事実も、隠蔽(いんぺい)していた。
海洋警察は昨年11月19日に「済州海洋警察署が済州島付近の韓国領海内で違法操業中だった中国漁船1隻を拿捕し、これに抵抗したほかの中国漁船25隻のうち2隻も追加で拿捕した」と発表した。海洋警察は当時、追加で拿捕した漁船2隻の船名は明らかにしたが、最初に拿捕した漁船については「船名は分からない」と説明していた。
ところがこの発表内容は、海洋警察に不利な事実を故意に隠した虚偽の発表であることが、30日に明らかになった。
拿捕された中国漁船の船長3人に懲役刑を宣告した判決文などによると、海洋警察は当時、中国漁船「魯栄漁2131」を最初に拿捕したが、現場に集まったほかの中国漁船に奪取された。海洋警察は、この事実を隠すため、続いて拿捕した中国漁船3隻のうち1隻を、最初に拿捕した漁船にすり替え報告したという。
海洋警察は、最初に拿捕した「魯栄漁2131」に乗り込んだ海洋警察官10人のうち5人が、おのや鉄パイプなどで武装した中国人船員らに暴行されて重軽傷を負い、全員が逃げるように現場から撤収したという事実も伏せていた。海洋警察は当時「警察官5人が、中国漁船に乗り移る過程で船にぶつかり、負傷した」と虚偽の発表を行っていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120131-00001276-chosun-kr