シリアへ「共同平和維持軍」、アラブ連盟が要請
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- 2012/02/13 22:20:25
【カイロ=貞広貴志】アラブ連盟(22か国・機構)は12日、カイロで閣僚会議を開き、政府軍による住民弾圧が続くシリアで「あらゆる暴力行為の即時停止」を求めた上で、国連とアラブ連盟が「共同平和維持軍」を組織し、シリアに派遣して、戦闘停止を監視するよう、国連安全保障理事会に要請する声明を発表した。
国際社会が結束して介入することで、昨年3月以来、約6000人が死亡したとみられるシリア・アサド政権の弾圧を食い止めるための新構想だ。安保理で今月4日、対シリア非難決議案に拒否権を行使したロシアと中国の対応が注目される。
アラブ連盟の声明は「あらゆる種類の政治的・物質的支援を提供する」と踏み込んだ。シリア国民への人道支援だけでなく、政府軍の離反兵らで構成する「自由シリア軍」などへの支援を念頭に置いたものだ。シリア国内外で分裂状態にある反体制勢力に「結束する」ことも求めている。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120213-OYT1T00324.htm