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イランとイスラエル、対立で各国相次ぐ爆破事件


 【シンガポール=青木伸行】イランとイスラエルとの対立がタイ、インド、グルジアを舞台にした、未遂を含む爆破事件をめぐる反目という形で先鋭化している。現場となった3カ国を巻き込みながらの新たな展開は、国際社会の懸念を呼んでいる。

 ◆容疑者3人逮捕

 タイのバンコク東部スクンビット界隈(かいわい)で、14日に発生した手榴弾(しゅりゅうだん)による爆破事件の負傷者は6人となり、容疑者3人が15日までに逮捕された。この事件の前には3人が借りていた家屋で爆発があった。家屋からは、ラジオの中に隠された4キロのプラスチック爆薬C4が押収された。

 15日までに逮捕されたのは、タクシーに手榴弾を投げつけるなどしたイラン人のサイード・モラディ容疑者(28)と、モハメド・ハザエイ容疑者(42)ら。ハザエイ容疑者は14日、バンコク郊外のスワンナプーム空港で逮捕され、3人目の容疑者は15日、マレーシアで逮捕された。

 3人は8日に同じ飛行機で、韓国のソウルからタイ南部プーケットに入った後、バンコクへ向かった。

 タイ当局者はフランス通信(AFP)に「3人は暗殺チームで、標的は大使を含むイスラエル外交官だった。車に爆弾を仕掛ける計画だった」と指摘。タイ外務省はイランに3人の背景を調査するよう要請した。

 13日にはインドとグルジアで、イスラエル大使館などを狙った爆破、未遂事件があり、駐タイ・イスラエル大使は15日、こうした事件へのイランの関与を指摘し非難。3カ国では、イスラエルの諜報機関「モサド」も事件を調べている。

 ◆関与めぐり応酬

 一方、イラン外務省は一連の事件への関与を否定し「(イスラエルは)イランとタイの友好関係を阻害しようとしている」と批判。米国務省は「イランと関連性がある事件が続き、留意している」(ヌランド報道官)としている。

 爆破事件の背景として、イランの核計画に関わった科学者が1月、テヘランで爆殺されるなど、これまでに4人の科学者が暗殺されており、これを「イスラエルの仕業」とみるイランによる報復との見方もある。イランが15日、ウラン濃縮に使う新型遠心分離機を開発したと発表したことで、対立はさらに激化するとみられる。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120216-00000098-san-int


 

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