理想の結婚・・・

私自身は、結婚に対してそれほど理想を抱いていなかったと思います。
夢がないと言えばそれまでですが、結婚生活に対して「ああしたいこうしたい、ああしてほしいこうしてほしい・・・」というイメージがなかったように思います。

大学の時、実は今のダンナに出会う前、長いこと付き合っていた人がいました。
当時は、この人とこのまま結婚するんだろうなぁと漠然と思っていました。
大学を卒業してすぐに私は教員に採用され、一つ学年の上だった彼は不採用と共に大学院に通っていました。
それから間もなく、長かった付き合いもふとしたきっかけで一瞬にして消えてしまいました。

彼との結婚生活を想像したこともありましたが、実は「本当に結婚しても大丈夫だろうか」と思っていたのです・・・。



さてさて、その頃勤務していた学校には、今のダンナも勤務していました。
そう、よくある「職場恋愛」に発展していったのです。むふふ。
というのも、ダンナは話をしてみれば高校の先輩であり、そんな辺りから何か縁があったのかもしれません。
でも、出会った当初は実は彼にも大学生活を共にした彼女がいたのです。

いや、別に奪ったわけではないんですけど。
彼女とは遠距離だったこと、少しずつ歯車が狂い始めていた頃に私が入り込んでしまったこと・・・そんなこんなで、ダンナとの付き合いが始まりました。



前の彼とは、結婚に対して不安がありました。

が

ダンナとは、不思議とそんな不安はありませんでした。


○一緒にいる時の自分が大好き
○一緒にいてすごく楽
○素のままの自分を見せられる


一緒に時を過ごすことがこんなに楽しいものかと、ダンナといて思えたというか・・・いや決してのろけているわけではないのですが。

ダンナはその時は正式採用ではなかったので、「就職」＝「結婚」になっていくんだろうなと思っていた矢先、教職ではありませんが、彼のもう一つの選択肢であった職業に就くことができました。
そこからは、とんとん拍子に話は進み、結婚へ歩み始めました。


結婚して今年で5年経ちました。
不満がないといえばウソになるけど、子どもにも恵まれ、親戚にも恵まれ、幸せな生活を送っています。

考えてみると、お互いに別々の環境で育ってきたもの同士が出会って、今度は家庭を築いていくって、奇跡的なことだと思います。
そして、お互いを想いながら生活していく事って、おそろしく難しいことだと思います。
家族といえど、唯一血の繋がらないパートナー。
ぶつかるのも当然だし、お互いを完全に理解する事なんてできないと思います。

でも、そこをお互いに乗り越えていくことに、結婚生活の醍醐味があるのではないかな。



これから先、長い人生を共に歩んでいく伴侶。
子ども達が巣立っていき、再び自分たちだけの生活に目を向けるようになった時、

「理想的な結婚をしたなぁ」

と思えるよう、今後も一瞬一瞬を大事にしていきたい。