韓国 ヨンピョンド島付近での軍事訓終了
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- 2012/02/21 20:15:45
北京畿湾北西部・南北軍事境界線付近での韓国軍の軍事訓練が、事件もなく終了した。韓国軍司令部は、標準的な通常の演習だったと発表したが、演習はおととし問題となったヨンピョンド島付近で行われた。2010年北朝鮮当局は、この場所での韓国の軍事行動に反発し砲撃を加え、その結果、韓国人4人が死亡、およそ20人が負傷した。
韓国軍スポークスマンは、演習の目的は「この地域の戦闘準備体勢の点検」と海兵隊の機動性の確認にあったと述べている。北朝鮮当局は例によって、軍は臨戦態勢を取ったとし「絶対的な反撃の意志」を表明した。
北は、こうした韓国の演習に対し、侵略の予行演習として毎回反応しているが、ロシア極東研究所のコンスタンチン・アスモロフ主任研究員は「今回は特にそう反応する十分な理由があった」と見ている―
「北朝鮮のレトリックは、大抵国内向けのもので、脅威を与えるものではなく、脅しというより抑止的効果を狙ったものだ。しかし、今回の演習は、かなり危険なものに思われる。演習自体、国境を守るというより、北が潜在的な攻撃と受け止めるような別の行動に向けられている。」
また今回の訓練が今月27日にスタートするより大規模な演習に先立つものである事も、北を極めて不安にさせる理由となっている。 演習には、韓国軍兵士2万と米国軍人2千が参加する。 専門家達は、その戦闘的な声明にもかかわらず、北当局には現在、完全な戦争に向けた攻撃準備が整っていない点を指摘している。それは何も、北朝鮮が抱える経済問題あるいは起こりうる国際的孤立によるばかりではない。 中国とロシアは、北が韓国を侵略しても、北を支持することはないと分析専門家らは見ている。
ここで再び、アスモロフ研究員の見解を御紹介したい―
「北朝鮮軍は、韓国軍と衝突した場合、単に技術的に持ちこたえることができない。韓国は、北朝鮮軍は兵力で世界第4位、軍隊そのものでは第6位を占めていると言って脅威を強調するのを好むが、韓国軍は、北朝鮮のように1970年代の技術装備で戦うのではなく、21世紀の進歩した装備で戦うのだ。又韓国には米国との間に相互防衛条約が存在する。この条約に従い、北が侵攻してきた場合、米国は韓国を援助するばかりでなく、米韓両軍の統一司令部を実現させることになる。」
なお、このレポートの最後に、今回の射撃訓練が、23日に北京で行われる米朝高官協議のまさに直前になされたという事実を、是非付け加えておきたい。
http://japanese.ruvr.ru/2012_02_21/66555399/