Nicotto Town


どうかこの魔術ようまく効け


ただかきたかっただけww

「もう、ダメだ。」

彼女は、言った。
何をやってもダメなんだ、そう言った。
ポツリ、ポツリと呟かれる言葉は、全て否定的なものばかり。

「だから、死んで生きてきた罪を償おう。」

そう言って、彼女は、ベランダの柵に足をかけた。
やめろ、そう言いたいのに言えない。
そうしたら、彼女を否定してしまいそうな気がして。
僕は君のする事は絶対に止めない、そう誓ってしまったから。
彼女は一度だけ、こっちを見た。
その目は、“さようなら”と言っていた。
だから、

「さようなら、お元気で。」


と呟いた。
すると、彼女は目から涙を流した。
そのまま、手を柵から話した。
後ろ向きに………見えなくなった。
そしてゴッ、という音と共に、彼女は、存在することをやめた。




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