Nicotto Town



あって当然? 『刑務所』に関する男女の違い

『今やったら、完全に逃げられるねえ』

私が水を向けると、良子はニヤリとし、フンと鼻で笑った。

『何言うてんのよ、せんせ。そんなこと誰もするかいな。せっかくここま

で辛抱してきたんやもん。アタシかてもうちょっとで出られるんや。そん

なアホなことだーれもせーへんわ。残念でした』

みんなもニヤニヤうなずいている。(中略) けっこうみんなお利口さん

ばかりやね。  『女子刑務所(藤木美奈子著 講談社文庫)』より



”おおむね女は男と違って冒険を好まないようだ。ひたすら現実あるの

みである。(中略) 女子施設の中の現実は緊張感などほとんど無い”

”鉄道を使って受刑者の移送中受刑者を見失った看守がいた(中略) 

その後受刑者はずいぶん苦労して自力で移送先の刑務所までたどり

着いたそうだ”

”ここ(刑務所)に来て、ちょっと壮観だったのは受刑者のスッピン顔だ

成人女性のむきだしの顔がたくさん並んでいるのだ(中略) 刑罰で

あり、受刑者という身分の象徴なのだ(中略) 実は女にとって化粧を

許されないことこそが、最高の刑罰なのかもしれない”




微妙に時間を経たルポ(文庫初版01年)ですので もしかしたら現在

は女子刑務所の中も相当に変化しているかもしれませんが ↑のような

ことにちょいとばかり感動(?)してしまったので 丸写しではあります

が 紹介させていただきました☆



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2012/03/02 08:27
化粧を許されないのが最高の刑罰・・・なのですかねえ。
私は人前でスッピンって全然平気なのであまりそのへんはピンときませんが

スキがあっても逃げたりなどの冒険はせず、ちゃんと刑罰を受けて出る確実なほうを選ぶというのは
ちょっと興味深いですね。やはり女性のほうが用心深い生き物なんでしょうか。



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