ドラマ【平清盛】
- カテゴリ:テレビ
- 2012/04/02 12:34:54
【感想】祇園闘乱事件は清盛が若い頃の有名なエピソードですね。まぁドラマになるまで知らなかったわけですがw これにより清盛は廃嫡とはいかないまでも、家盛にお株を奪われ、しばらく力を失うことになります。実際は前々からあまり仲のよくなかった祇園社の僧兵と清盛の一行がケンカして、清盛側が放った矢が社殿に当たったのが闘乱事件の全容のようです。ドラマでは、兎丸が僧兵に頭突きを食らわせ血を流したことが問題になり、その後の強訴で清盛が神輿を射たのがもっと重大な問題となってましたが、神輿をわざと射たのはドラマの創作ですね。清盛は宗教だの迷信だのをものともしない人物だったということを描きたかったのでしょうが、今後清盛が瀬戸内の覇権を握り、厳島神社を篤く信仰し整備したことと矛盾することになるのですが、大丈夫なんでしょうかね。ま、それはそれとして、この頃の清盛は平氏の嫡男としてブイブイ言わせてたのが、このエピソードから見てとれますね。片や僧兵も今からでは想像できないくらい勢いがあり、叡山のような大きなところは、門前町も含め、1つの都市国家の様相を呈していました。所領もたくさんあり、かなりの権力を誇っていたため、朝廷もそう簡単には手出しできませんでした。ある意味ヤクザよりタチの悪い集団と言えるでしょう。この勢いは戦国時代まで続きます。江戸時代になると、幕府がかっちり寺社も治めていましたからね。信長が寺を焼いたことで鬼だのなんだの言われましたが、焼かれても仕方ないようなことをしてるんですよね。で、ドラマの話に戻りますが、鳥羽院の決着の着け方がよくわかりませんでしたw 鳥羽院、もう完全にいっちゃってますよね。射てみよとか言って、清盛が射るふりをしただけなのに、血が流れるとか言っちゃって、普通に見れば頭おかしいとしか考えられないw 私ならあそこで清盛に「神輿はただの箱ゆえ射ることができますが、法皇様は人ゆえ、簡単に射るわけには参りませぬ」とか言わせるところだけどなぁ。それだけでも、清盛が形式にこだわらず、閉塞した社会に穴をあけることができる存在ってのがわかるじゃないですか。何故あんな茶番を…。しかし、清盛の晩年を考えると、結局この時の祟りがあったんじゃないかとも考えられますよねw
今回限りの役かなと思いきや、今後も出てくるわけですね。
とはいえ頼朝の弟に絡む役ですから、だいぶ先になるわけですが…
鳥羽院のエピソードは、鳥羽院自身も現状を憂いてて、
こんな混沌とした世にしてしまったのは、自分に流れる白河院の血のせいではないかと
なかば自嘲的に思ってたんじゃないかと思うんですよ。
そこに自らの意志で神輿を射る男が現れた。
清盛に射られた鳥羽院は、彼が自分に穴をあけ、白河院の血をすべて流し去ったように、
閉塞した社会にも穴を開け、何かを成し遂げる男かもしれない、
そう思ったんじゃないかと、私は解釈したんですけどねー。
ただそれだと清盛にも白河院の血が流れてるじゃないかってことになるんですが、
恐らく鳥羽院は白河院を恐れて憎んでいたとともに、その偉大さを尊敬してたんじゃないかと。
つまり、自分は白河院の悪いとこ似ちゃったけど、こいつはいいとこが似たんじゃないか
みたいな? ものすごい勝手な解釈ですけどねw
ちりとてちん人脈?で草々兄さんが出てるなーと思い役柄を調べてみたら
鬼若ってのちの弁慶役なのですね、これから先も出番あるのかな^^
鳥羽上皇のエピソードは、白河院が元凶ってことなのかな。。。
何をいわんとしているのか難解でよく分かりませんでしたぁ><;