歌舞伎見物、桜が満開
- カテゴリ:アート/デザイン
- 2012/04/07 01:11:30
仕事の用事を足しに出かけ、
必要なコピーをとり、簡単な打ち合わせをすませ、
でも、全部終わらなかったから、来週に少し持ち越して…
なぜかその足で国立劇場に歌舞伎を見物しに… ☆\(ーーメ)
『絵本合法衢』(えほんがっぽうつじ)
『東海道四谷怪談』で有名な鶴屋南北が描く、
残虐な悪の美学。
仇討ちの話なんですが、
むしろ返り討ちにあってばっかりで、
悪役の方が活き活きとしている。
入り組んだ人間関係と御都合主義な展開が
まあ、歌舞伎の、しかも鶴屋南北の特徴と言えますが、
しかしこの作品は、その度合いが無茶苦茶で、
特に最後の大詰めは端折りすぎだし、急ぎすぎ。
話の展開は不自然だし、
もっとたっぷりと見せる場所があるはずなのに、
あっさりと終わってしまうし…。
昔は一日がかりで上演したものを、
休憩を入れて、四時間半にまとめたのだから無理もありませんが、
ちょっとなあ~。
しかし、この芝居の中で、何人死んだんだろう、
ひー、ふー、みー、よー… 11人悪役に殺されている。
しかも、最後に悪役も殺されて、12人。
この残虐趣味、鶴屋南北だなあ~。
なんてことを思いながら、国立劇場を後にすれば、
すぐ目の前は皇居を取り巻く通りで、桜が満開です。
この前の嵐は、うまい具合に咲き出す前だったようで、
桜はほとんど散っていません。
というわけで、春の夕暮れに、
半蔵門から皇居を巡るようにして桜田門に出、
そこから有楽町に向かって、
家に帰りましたとさ。
おしまい。