「悲しみにさようなら」を読んで
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/04/11 16:18:56
昨日は雨だったので、リンダ・ハワードの小説「悲しみにさようなら」を読みました。
その時に、忘れていた光景をふと思い出しました。
私がアメリカにホームステイした時に、スーパーに行くと、買い物袋や店内のガラスに
missing childと書かれた赤ちゃんから子供の写真が、プリントしてあったり、
貼ってあったりしました。
親が目を離した隙に、連れ去られた子供達の写真だと、ホストマザーが説明してくれました
服装や、いつ何時頃、どこでいなくなったか、親の電話番号、住所などがプリントされた
大きな顔写真付きの紙袋は、その子がまだ生きているだろうか?どうか何でもいいから
情報を下さいという必死の思いが込められているように、手にずっしりと感じました。
この小説は、生後6週間の赤ちゃんを、奪い去られた母の話しです。
人は自分の分身ともいえる大切な物を失った時、どんな状態になるのか、
そして傍でそれを受け止める人の言葉など、何気ない一言が、どんなに
その人を勇気づけたり、傷つけたりするかが分ります。
もちろん、傷で押しつぶされているだけだとストーリーにならないので、
この女性は、行方不明者を探すボランティア団体を立ち上げます。
そして、子供の売買や臓器売買などの闇の組織の存在を知ります。
恋愛の場面も出てきますが、死の淵から相手を呼び覚ますような、生の叫びなので、
悲しみを体験したことのある大人の読み物だと思います。
(小中高生の皆様ごめんなさいね。私も高校1年の自分の娘には、
まだ理解ができないかなと思ったので、読まれる前に、大人向けと書かせて頂きました)
とにかく最後の方は、胸をつかれて泣きました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(T_T)
興味のある方は、読んでみてください(T_T)
サガンの「悲しみよこんにちは」は、ず~~~っと以前に読んだことがあります。
10代の揺れ動く心を見事に描いた作品でしたね。
ふと思い出したのですが、このサガンの作品は、私が今滞在中の
南フランスが舞台だったんですね。
地中海にバカンスに来た親子と父の愛人のお話・・・・
年齢的に、私が読む本では無いけれど、その頃知らなかった南フランスが
どう描かれていたのか、もう1度読んでみようかなと思いました。
内容見て、あれ、違う?と気付きました。
サガンは、「悲しみにこんにちは」でしたね。
読んで見たい内容です。
今度探してみます。
緊迫した所に居合わせましたね。
その時は、そんな大事になるとは思いもよらないし、
並んでいる人が大勢いる中で、関係の無い子に出てっちゃ駄目なんて
なかなか言えないですもんね。 傍から見たら大きい子なんだし…。
でも、大丈夫かな?って思ったことが残っていて、ああ、あの時勇気を持って
声をかけてあげれば・・・って、自分を責めちゃうんですよね。
きっとその子は他の階のオフィスに入っちゃったのかもw
見つかって、やれやれってホテルに戻ったと思いますよ。
不思議なことに、順調に行った旅行より、何かトラブルがあった旅行程
よく覚えているものですよね。
そのあとの、ひろちゃんの旅行が、素敵な旅行でありましたように!
あっ、Rocの化粧品見に行ったのですが、
私が覗いたお店には、売っていませんでした。
今度ニースに行ったら、デパート覗いてみますね。
アメドラなどでもよく登場しますが、日本よりも頻繁に起きて
いるのがアメリカの誘拐事情でしょうか。
missingで思い出したのが、95年にニューヨークへ行った時のことです。
世界貿易センタービル展望フロアーでお手洗いに起きたことですが、
お初のNYということもあり主人と二人JTBの半日NY観光に申し込み
初めての見学場所がこのビルだったのです。展望フロアーまで上がり
お手洗いに行くと、同じツアーの方が何人かいらして静かに順番待ちを
していたときのことです。祖母らしき方が子供(恐らくは12歳~15歳)に
ここで待つのよ、動いちゃだめよ、といい自身は個室へと入っていかれました。
その言葉の前にそのお子さんが発する言葉でもしかしたら知的障害かな、
と思っていたのです。そしてその懸念は後に大変なことへと繋がったのです。
心の中で「ひとりにして大丈夫なんだろうか?」と漠然と思っていた時のことです。
その子供は出口に向かって行ったのです。と同時に私の番がまわってきたので
個室へ行き用が終わって出てみると、祖母らしき
女性が声を子供名前を個室に向かって呼んでいたのでした。
見学も終わりバスのところへ戻ると、少々のざわめきがあり
添乗員の方が「ビル内で迷子になられたお子さんがいらして
いまだ発見されずという事態ですので同行のご家族4名には
降りていただくことになりました」とのアナウンスを受けたのです。
後悔の念が脳裏をかすめたのは言うまでもありません。
あの時、「出ちゃだめよ」となぜ止めなかったのか。なぜ祖母らしき
人が個室から出てくるまで待てなかったのかと、今でも思うときが
あります。もちろん無事に見つかり帰国されたことと信じていますが、
目の前で起きたmissingに心痛むことでした。
四季さんは、悲しい思いをされた方ですものね。
きっと堪える部分が出て来るかもしれません。
人物描写は、わりとしっかりしていると思います。
最後は・・・この主人公にとって何がハッピーエンドだったのか・・
ある選択があります。この場面が小説の質をあげていると思います。
内容は完璧なヒーロー・ヒロインが出てくる話では無いのでww
人間の弱さや、欠点がボロボロ出てきて、それが登場人物を
より身近な存在にしています。
最後の方・・・かなり胸にきます。
本当にこんな選択ができたら、私はものすごく尊敬します。
ポンさんも、きっと泣いちゃうと思います^^
リンダ・ハワード読まれていたんですね。
私は「心閉ざされて」しか読んだことがなかったです。
この作品は、どっちかというと、ロマンス小説になって
描写も(#^.^#)!(@_@;)!(●・・●)!だったので、次の作品を読まなかったかもしれませんww
悲しみにさようならは、確かに内容が重いかもしれませんが、
自分にこんな選択ができるだろうか・・・と最後あたりに感動しました。
人身売買に臓器売買ですか・・・、ちょっと重いかな^^
社会派といわれる小説でも、被害者の描写がはっきりしているストーリーだと
感情移入ができて、読みやすそうですね
ハッピーエンドなら読んでみよう^^;;
あったかな?と思ったのですが、全然違いました。
なんとも切ない話ですね。読んではいませんが、私なら絶対泣きます><。
だから、読むには辛すぎるようで、・・・。
リンダ・ハワードは何冊か読んだことがあります。
いちばん最初に読んだ『黄昏に生まれたから』。
勢いがあって楽しい『チアガール・ブルース』。
Lilyさんが読破された上記作品は、きっと内容がハードだと思って避けていたかもしれません。
赤ん坊を奪われた母親がヒロインという設定時点で、もう切ない(>_<)