幼馴染のようなジャムパン
- カテゴリ:グルメ
- 2012/04/14 02:03:00
これはパンに限らないけれど、
子供の頃に食べて、好きだったもの、あるいはよく食べていたものを、
大人になって、好きというか、つい買ってしまう、ということがよくある。
なんというか、過去をしっている親しい友人みたいに、
そばにいて欲しくなるというか、そんな感情もあるのかもしれない。
奇妙な安心感、ぬくもりすら感じたり。
たんに味覚の問題なのかもしれないけれど。
たとえば、サッポロ一番味噌ラーメン、ぺヤング・ソース焼きそば。
で、菓子パンだと、ジャムパン。
あの安めの、ジャムが偏ってはいっているパン。
小学生の頃、よく食べていた、ような気がする。
ああそうだ、たしか朝食がわりだった。
母親は専業主婦だったのだけど、何故かしら、
朝おきれなかったのかな、いや、あのころ、
家庭内に問題があって(後に結局離婚した)、
母は、軽い、家事放棄をしていた気がする。
ともかく、朝、わたしは、ひとりで目ざましかけて、おきて、
昨夜のうちに買ってあったジャムパンをたべて
学校にいった。
わたしは、それをヘンだとは思わなかった。
だいいち、
ジャムパンは、朝食という食事の部類ではなく、
菓子パンだけに、お菓子の部類にはいる。
わたしは朝からおやつを食べているようで、
なんとなく、とくをしている気分になっていたし。
そうか、書いていて気づいた、
ジャムパンが、今でも好きというより、なんだか特別なパンの気がするのは、
こんな思い出たちがかかわっていたからなのだ。
幼馴染のようなパン。
ちなみに大人になって、すきになったパンは、
チーズブールとか、
アンデルセンのチェダーチーズ、
ブールとかフランスパンみたいなちょっとかための
パンに、チーズがのってたり、中にはいってたりするやつ。
あれ一個だけで、一食でいい。
これも、あたらしいおやつ=食事パンなのかしら、
あるいは、あたらしい幼馴染…。
いや、単純においしいと、うっとりする面もある。
(でも、ちょっと高いんだよね、残念ながら、たいてい、あのてのパンは…)