Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


幼馴染のようなジャムパン


これはパンに限らないけれど、
子供の頃に食べて、好きだったもの、あるいはよく食べていたものを、
大人になって、好きというか、つい買ってしまう、ということがよくある。
なんというか、過去をしっている親しい友人みたいに、
そばにいて欲しくなるというか、そんな感情もあるのかもしれない。
奇妙な安心感、ぬくもりすら感じたり。
たんに味覚の問題なのかもしれないけれど。

たとえば、サッポロ一番味噌ラーメン、ぺヤング・ソース焼きそば。

で、菓子パンだと、ジャムパン。
あの安めの、ジャムが偏ってはいっているパン。
小学生の頃、よく食べていた、ような気がする。
ああそうだ、たしか朝食がわりだった。
母親は専業主婦だったのだけど、何故かしら、
朝おきれなかったのかな、いや、あのころ、
家庭内に問題があって(後に結局離婚した)、
母は、軽い、家事放棄をしていた気がする。
ともかく、朝、わたしは、ひとりで目ざましかけて、おきて、
昨夜のうちに買ってあったジャムパンをたべて
学校にいった。
わたしは、それをヘンだとは思わなかった。
だいいち、
ジャムパンは、朝食という食事の部類ではなく、
菓子パンだけに、お菓子の部類にはいる。
わたしは朝からおやつを食べているようで、
なんとなく、とくをしている気分になっていたし。

そうか、書いていて気づいた、
ジャムパンが、今でも好きというより、なんだか特別なパンの気がするのは、
こんな思い出たちがかかわっていたからなのだ。
幼馴染のようなパン。


ちなみに大人になって、すきになったパンは、
チーズブールとか、
アンデルセンのチェダーチーズ、
ブールとかフランスパンみたいなちょっとかための
パンに、チーズがのってたり、中にはいってたりするやつ。
あれ一個だけで、一食でいい。
これも、あたらしいおやつ=食事パンなのかしら、
あるいは、あたらしい幼馴染…。
いや、単純においしいと、うっとりする面もある。
(でも、ちょっと高いんだよね、残念ながら、たいてい、あのてのパンは…)




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