ある日小2ボクは体育の授業でグラウンドに整列した。

気がつくと目の前が何も見えないただの“黒”だった。

『いつから黒だったか？』思い出そうとしても思い出せない・・・。


あとから考えたら夏に入ろうとする暑い日だった気がするので、クラクラして気絶していたのかもしれない。

が、立ったまま気絶は無いとも思った。


ボクは今確かに目の前が“黒一色”だ。

真っ黒な網戸かなんかを何枚も重ねてそこから全てを見ている感じだった。
（しばらくしたら人の微妙な影だけはわかるようになった。トーンの違う黒が動いている）
『これはなんだろう？とにかく今授業中だし、このままはヤバい・・・。』
と思ったぼくはとりあえず周りに誰かがいることは間違いないので
両手で周りをフワフワ確認しつつ
誰かの方を叩いて
「ごめん、今目の前がうそみたいだけど、何にも見えない・・・、“黒”なんだ・・・」
と言った。

その肩を叩かれたはTくんだった。
Tくんはそれを聞き、言った。

「ハッハッハッ！ないない、何でそんなこと言ってんの？（笑）」

・・・・・・。


当たり前だな。と思った。
ボクはしっかり目を見開いているし、ついさっきまではいろいろ動き回っていたから、逆の立場で同じことを言われたらボクもそう対応しただろうな。
と思った。が、そんなことはわかりつつ言ったので
『うまくいかんなやっぱり。』
と思った。

そのうちTくんはYくんを呼んで来て「ムニエルがこんなことを言っているんだけどさー（笑）」

！！
やった逆に誰かに伝えてもらえた！と思ったぼくは
「いやいやいや！ホント、ホントなんだって！何にも見えないんだって」
すかさず言った。でも
「嘘でしょ？（笑）」
と言う返事が返ってきた。
『ああこれもう体操始まるし、困ったホント困った。』
と考えてるうちにどんどん体操の号令がかかる。
でも周りが何にも見えない僕は、動けない。
動けないので、とりあえずTくんに
「先生を呼んでくれない？」
と頼んだ。

Tくんも号令がかかっても動かない僕を見てもしかして？と思ってくれたらしく、先生を呼んでくれた。
（そのときには視界は“黒”は薄れ、キレイな“紫”だった。色の濃さ？が変わっただけで、キレイでも見えないのには変わらなかった。）
先生が駆け寄ってきてくれて
しばらく体育は中断した。

先生はボクを眺めて言った。
「たしかに顔色が悪いなー。ふざけているようには見えない。あっちのベンチにしばらく座ってろ。」

覚えていないが誰かに肩を貸してもらい誘導してもらって、
ベンチに30分くらい座っていたか横になっていた。
体育もほとんど終わろうかと言うときには視界はもどっていた。



たださっきより気持ち悪い感じがした。


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ずっと何年立ってもこのことが、なんでいきなり目の前が“黒”だったんだろうと、時々、思い出す。何が自分に起こっていたんだろうか？？？
そういえば最近一回だけ同じようなことがあって、
視界が紫になったことがあったんですが、その時に
『あのときの解明が出来る！』
と思ったんですけど、、結局できず；；謎解けず；；で終わりました；；
その紫の視界は10分足らずでもとに戻ったし、、。。。

本当になんだったんだろう？小2の自分には何が起こっていたんだと思うのです。
だれかこんな症状知っている人（笑）居ませんかね？？ｗｗｗ