好きなパン
- カテゴリ:グルメ
- 2012/04/18 19:12:18
好きなパンは? と聞かれた時思い出すのは高校時代の友人だ。
彼女は何かの持病があり、そのために小食だった。
弁当は小さなおにぎり2個。
もしくはメロンパン。
そう、彼女はパンと言うとメロンパンばかりを食べていた。
毎日食べても飽きないんだ、と言っていた。
小食で1個しか食べられないから、一番食べたいのを選ぶとこれなんだと言っていた。
当時はまだメロンパンブームになっていなかったから、大してうまいものでもなかったのだと思うのだが、真似してしばらく食べているうち、私も好物になっていた。
関連して祖母の事も思い出した。
祖母の家に遊びに行くと、翌朝は菓子パンだった。
朝8時から焼き立てを売るパン屋があり、そこに買いに行くのだ。
買いに行くのは私の役目で、みんなに何が欲しいか聞き、紙に書いて持っていった。
開店直後にはまだパンの種類が少なく、しばらく待たなければならない。
だがその時間が楽しかった。
「中で見る?」と言われて調理場に行き、大きなオーブンやカレーパンをあげる様子を覗かせてもらう。
ふっくらした生地をすぱすぱと切り分け、分銅を乗せた秤に置いては微調整していくおじさん、調理パンの種を挟んでいくおばさん、てきぱきと動き回るお姉さんの家族3人で切り盛りする小さなパン屋さんにはずいぶんかわいがってもらった。
大きなガラス瓶に詰まったガムとか飴とか、残り物の菓子パンなんかを「これ食べてちょっと待ってて」と渡されるのも特別わくわくすることだった。
そこで祖母は必ずジャムパンか三食パンを頼む。
三食パンはジャムとあんことクリームの小さなパンがくっついたパンだ。
とろりとしたイチゴとりんごを混ぜたジャムが祖母のお気に入りだった。
「ちいさなももちゃん」みたい、と思っていた。
高校時代の友人はもう10年以上年賀状だけの付き合いだ。
祖母がなくなってからはあのパン屋にも行っていない。
あのおじさんもおばさんもとっくにこの世を去っただろう。
あのパン屋は、いやあの界隈はどう変わったのだろうか。
わからないが、私の心の中には当時のことがあせずに残っていたらしい。
今回のお題で思い出した。
銀チョコロール、あれもおいしかったですね。
私自身は一時期フランスパン生地に粒ピーナツクリームを挟んだやつが好物でした^^
ママコさん
ちいさなモモちゃん、切ない話でしたよね。
お母さんが子供にせがまれて続きを書いたと言いますが、家族には楽しい思い出、悲しい思い出があるんだな、そしていつも読む物語のようにハッピーエンドで終わってそのままじゃないんだな、と子供心に思いました。
うちにあったのは最初の1冊だけでしたが、ジャガイモと玉ねぎとにんじんの話がすきでした^^
食いつきましたw 私はなぜかこのシリーズの2作目 モモちゃんとアカネちゃんだけ持っていて
何度も何度も読んで 大人の世界を理解しようとした覚えがあります^^; 数年前にふと思い立って
全シリーズを借りてきて読んだんですが かなり凹みました・・・ とても大人の話だったのですね・・・