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北朝鮮で2万人餓死か 総書記死去後


 北朝鮮南西部・黄海南道(ファンヘナムド)で、金正日(キムジョンイル)総書記が死去した昨年12月から4月まで、大勢の餓死者が出ていたことが分かった。総書記死去にともなう100日間の哀悼期間中、経済活動が中断したことなどが大きな原因とされる。死者数は2万人に上るとの情報があり、新指導者の金正恩(キムジョンウン)第1書記は報告を受け、軍用備蓄米の配布を指示したという。北朝鮮関係者が明らかにした。(外報部・城内康伸)

 北朝鮮は故金日成(キムイルソン)主席生誕100年を迎えた15日、過去最大規模の軍事パレードや花火大会を開催。その華やかな祝賀行事の裏で、大勢の地方住民が死に直面し、飢えに苦しんでいたことになる。

 関係者によると、特に深刻な地域は朝鮮半島西側の黄海に面した白川(ペチョン)、延安(ヨンアン)、青丹(チョンタン)の3郡。各郡では今年に入り、1000人以上が餓死する日もあったという。北朝鮮の総人口は約2400万人と推計されている。

 黄海南道は昨年6月下旬~7月下旬にかけ台風5号などの集中豪雨に襲われ農地の浸水被害が拡大。農作物の収穫量は激減した。

 3月25日まで続いた金総書記の哀悼期間は各地の市場が閉鎖され、交通機能もまひ。さらに、この地域は電力事情が劣悪で、飢えに寒波が重なって死者が急増した、と関係者は指摘している。

 黄海南道の朝鮮労働党幹部は党中央に緊急支援を要請。報告を受けた正恩氏は2月中旬、護衛総局に支援を指示し、救援要員が派遣された。3月下旬からは、黄海南道の北東部に隣接する平壌市も支援に乗り出したとされるが、事態が改善したかどうかは不明だ。

 4月中旬に現地から平壌に戻った党関係者は黄海南道の食料事情について「歴史上、最悪の状況だった」と話している。


http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012042190090516.html

 

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