オペラ『ドン・ジョバンニ』を見てきました。
- カテゴリ:アート/デザイン
- 2012/04/28 01:28:18
先のブログで、
あたかも安寿は
日々仕事に邁進しているかのような書き方をしていますが、
実態は、ほれ、この通り。 ☆\(ーーメ)
夕方よりは、
新国立劇場に
オペラ『ドン・ジョバンニ』を見に行ってきました。
もちろん安寿のオペラの見方は、
ケチな性分が災いして、常に『天井桟敷の人々』。
つまり、舞台から一番遠いけれど、一番安い席。
でも、舞台を愛して止まない人々が、
爪に火を点すようにしてチケットを手に入れて群れ集う場所。
そんな座席エリアにいること自体、
なんか『人生劇場』を見ているかのようで、
安寿はなんだか好きなのです。
そんな安寿ですから、
一階、平土間席のブルジョアジーたちが、
社交を兼ねてオペラへの蘊蓄を傾ける会話に
首を突っ込む趣味はありませんし、
二階、バルコニー席で、さる高貴な人々が、
ボックスに収まりながら、
お付きの者から解説を聞くような立場にもありません。
(ちなみに新国立劇場には2階バルコニー席はありませんので、
「オペラ座の怪人」がバルコニー席の暗がりから
ひそかにステージを眺めていることもありません)
さて、本題。
安寿が『ドン・ジョバンニ』を見ておきたいと思った経緯ですが、
昨年3月プラハに行った際、
モーツァルトの最初のオペラ『フィガロの結婚』を評価したのが、
プラハの観客であったこと。
そして、プラハの劇場がモーツァルトにオペラ上演を依頼して、
プラハ初演となったのが『ドン・ジョバンニ』であったこと。
プラハで初演した劇場は、
現在も立派に劇場として営業していました。
そして、そのあたりの経緯は、
安寿が愛して止まないミロシュ・フォアマン監督の
アカデミー賞受賞作品『アマデウス』にも描かれています。
では、今日の上演はいかに…。
う~~~~ん。 (ーー;
実は安寿はモーツァルトが苦手だったりします。 ☆\(ーーメ) だったら見に行くな!
モーツァルトが天才と評価される所以の一つは、
華麗な装飾音による軽やかさ。
でも、安寿はオペラに、
「オペラは物量作戦じゃー、押してゆけー、怒濤じゃあ~」と
大相撲・幕の内土俵入り後の取り組みのような展開を求めてしまうので、
モーツァルトの繊細で小器用でバランスのとれたオペラが
どうにも性に合わないような気がします。
今日の出演者は皆さん上手なのですが、
一人だけ男性テノールの声量が不足していたため、
(アンコールにおいて会場からのブーイングを受けてましたが)
全体としてのバランスが欠けてしまっていたのも残念です。
それに…、席が、がらがら。
私が座っていた天井桟敷は、
安いから真っ先に売り切れてしまう席なのですが、
1階席の後ろの方や、2階席は、がらがら。
あれま、どうして。
ゴールデンウィーク前の金曜日だというのに…。
それにモーツァルトって、
日本国内での人気、高くなかった?
私は、いわゆるクラシックやオペラ通ではないので、
その辺の事情はわからないのですが、
オペラ作曲家として名高く、
しかも日本人好みのヴェルディやワーグナーあたりなら、
こんなことにはならないような気が…。
その点から言えば、
日本のクラシック・ファンというものを
安寿はあまり信用していないところがあります。
とはいえ、
こうして一度、
モーツァルトのオペラに接してみたので、
これから先は、
こういうものだと事前に了解した上で、
モーツァルトのオペラを見に行けると思います。
安寿に好き嫌いはあっても、
安寿は食わず嫌いをしないのです。
嫌いなものでもなんでも食べちゃうのです。
自称、人型アンドロイドならぬ、人型アンコウ。
目の前にちらつくものは、なんでもガブリ。
単に食い意地が張っているだけとも言いますが… ☆\(ーーメ)
私は Eine kleine Nachtmusik が、
モーツァルトの中で、まだ許せる感じがします。
ちなみに今回の『ドン・ジョバンニ』、イタリア語の歌詞でした。
台本作家が、ダ・ポンテというイタリア語母語の人だからみたいです。
モーツァルトは母語がドイツ語だから、
てっきりドイツ語のオペラかと思ってました。
5000円は絶対に安くはないのですが、
それでも5000円以下の席を用意してくれる公演は、
東京では、ましな方です。
でも、今回もそうですが、
2万円以上の席があれだけ売れ残っているのなら、
「当日売りバーゲン価格、どれでも半額!!」
って売りに出せばいいのに…。
2万円で買った観客に申し訳が立たないからでしょうか。
格安航空券みたいに、ともかく完売を目指した方が、
オペラの観客は増えるように思うのですが…。
ちなみに立ち見席は、
主だった劇場では、シアターコクーンという渋谷の演劇用劇場にありますが、
当日券でも3000円ぐらいです。
ですから、安寿は、
歌舞伎座(再建中)の一幕見席(所謂「大向こう」)の、
一幕1000円程度の値段や、
国立劇場の歌舞伎や文楽公演の1500円程度の席がご贔屓です。
最近は、狂言・能をよく見ていますが、
一番安い中正面が3000円ぐらい。
でも、500円は無理、映画館の割引料金でも無理です。
500円は、
郷土芸能で見る無料の歌舞伎、
そこで乱れ飛ぶ「おひねり」の値段です。
わかる、わかる(*゜∀゜*)
なんか、天才過ぎて、小手先でチョチョチョイと音符をこね回すと
世間が「オーッ」と評価するのを見越して音を並べている気がするの。
上げ底箱に高級感漂う包装紙の贈答品みたいな感じ。
私には、理性な計算より感情が先走るバロックやロマン派音楽の方が波長が合う。
モーツァルトで受け入れられるのは
宗教曲(特にレクイエム)...神の前では自分がThe top of tops ではない、という謙虚さが出るような気がします。
絶対好きになれないのがイタリア語オペラ(ジングシュピールは、まだマシ)とピアノ曲。
試験曲を選ぶ時にも、モーツァルトは断固拒否しています。^^
新国~
それでも5000円かぁ
最近、立ち見席ってほとんど出さないのだけれど
身軽な独身時代には時間が許す限り劇場に行っていました。
だって500円弱だったのだもの。
ああ~、
イタリア在住でピアノを弾く方に
「モーツァルトが苦手」と言っていただいて、
「私は一人ぼっちじゃなかったんだ」と
なんだか心強く思ってしまった安寿だったのでした。 ☆\(ーーメ)
モーツァルトの、ロココな感じがどうにも苦手なのです。
そんな、細やかなところで小賢しい勝負なんかせずに、
「モーツァルトよ、男なら、どーーんと行け~」
なんて安寿は思ってしまうのです。 ☆\(ーーメ)
ただ新国立劇場は、
3階端っこの席は、5000円以下の値段で販売されたり、
Z席1500円席(舞台が半分ぐらいしか見えない席)の抽選販売があったりしますので、
ちょこちょこ利用しています。
立ち見席は、さすがにないです。
と言いながら、私も苦手です
ドンジョヴァンニの台本はおもしろいと思う
ドンジョヴァンニ(ドンファン/ドンジュアン)って、
いろいろな人の戯曲/リブレットがあるのよね
で、登場人物が微妙に違う。。。。
私は古典派オペラ全般だめ
古典派音楽って整然と秩序よくゴテゴテ飾りをつけているイメージ
それが苦手なの
なんだか、感情が見えないのよね
私の時代にはオペラといえば上野の東京文化会館だったわ
新国には桟敷席があるのね
ちなみに、私も劇場は桟敷席 or 立ち見席専門です