Nicotto Town



アレンジ

星を継ぐもの 03
  星野之宣
  (原作:J・P・ホーガン)
    小学館


J・P・ホーガン原作のSFの古典を星野之宣流に
アレンジした「星を継ぐもの」の第3巻。

1,2巻で世界観の説明が行われ、役者が出揃った
ので、いよいよ怒涛の展開、となる。

今回の目玉は、人類と巨人達(ガニメアン)との
ファーストコンタクト
人類とガニメアンの友好的な対話を快く思わない者達
による破壊活動が大仕掛け。
1巻から登場していた、分かり易い「悪者」の正体も
一部判明する。
そして、それら以外にも裏にいる勢力の存在も暗示される。

当初は「星を継ぐもの」のみのマンガ化と思っていたが、
2巻で”巨人たち”が登場した事で、
「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」も含まれる
事が分かる。

そして、この3巻では、原作のアレンジが顕著になる。
・・・というより全く別物のような展開、と言ってもいいくらいだ。

原作の方は記憶を頼りにしているだけなので、記憶違いが
あるかもしれない、と心配になってきた。

原作と違う点がある、という事ばかり強調してしまっているが、
思い返してみると、こういうものの場合、原作通りという事
の方が少ない、という気がする。

それにより、原作ファンは「ここは、そうきたか」という楽しみ
方ができるし、原作を知らない人は、”新しい話”として楽しむ
事ができる。

何より、マンガそのものが面白くなければ、このような楽しみ方
自体できないだろう。
当初、原作を知っているから、という、ある種の「余裕」が
あったが、それも大して大きいわけではない事が分かってきた。

原作通り、だけだと物足りなさを感じるし、アレンジが大きいと
それはそれで原作ファンの反発を買ってしまう。
そのあたりのさじ加減はどのようにしているのか、一度、聞いて
みたい気もする。

次の巻が出るまでに、三部作と「内なる宇宙」を読んでおいた
方がいいか、という思いはじめた。

ところで、「チャーリー」の話がどこかにいってしまっている
ようなのが、少し気になる。
ちゃんと戻ってくるだろうか。

アバター
2012/05/02 23:17
もともとハードSFが得意で、さらに定評のあるマンガ家なので、
単に原作をなぞる事はしないだろう、と(期待もこめて)予想して
いましたが、今のところ、いい意味で裏切られ続けています。

それだけに原作を読み直した方がいいか、と思い始めた、
今日この頃・・・

アバター
2012/05/02 10:05
原作は読んだことあるけど、マンガはまだないわ。
アレンジが上手くいけば、それはそれとして楽しめますよね。
マンガ家の力量が試されます・・。

アバター
2012/04/30 22:08
マンガにしては単行本の値段が1000円超える、
と高いのが難点ですね。
原作の方なら、「古典」なので、古本屋で見つかる
確率が高いですが・・・。
アバター
2012/04/30 21:48
マンガ読みたいです。



月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.