印象に残るマンガ
- カテゴリ:マンガ
- 2012/05/03 17:28:14
印象に残っているマンガを思いつくままに挙げてみます。
「栄光なき天才たち」
画:森田信吾
作:伊藤智義
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%84%E5%85%89%E3%81%AA%E3%81%8D%E5%A4%A9%E6%89%8D%E3%81%9F%E3%81%A1
才能がありながらも、様々な理由で評価されなかった天才たちの物語。
初期のロケット開発者(ツィオルコフスキー~フォン・ブラウンまで)たちの話が一番のお気に入りでした。
http://randokukanso.blog79.fc2.com/blog-entry-207.html
他には
数学者のエヴァリスト・ガロア、ニールス・ヘンリック・アーベル、
遺伝学のグレゴル・ヨハン・メンデル、
実業家 P・T・タッカー
(↑ちなみにハンドルネームの「Tucker」は、この人の名前に由来してます)
マラソン選手 円谷幸吉、
そして、超定番(?) 野口英世
のエピソードが好きで、未だによく覚えています。
タイトルが暗示している通り、悲しいラストの話が多かったですが、不思議と暖かさもありました。
「うしおととら」
藤田和日郎
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%8A%E3%81%A8%E3%81%A8%E3%82%89
「獣の槍」と呼ばれる妖怪を殺せる(このマンガの中では妖怪は、不死に近い、という設定)槍を手に入れた主人公 潮(うしお)と妖怪 とらのコンビが妖怪達と戦う話。
絵柄は好みが分かれると思います。
人間と妖怪の関係が話に絡んできたりするので、悲しいエピソードが多いという印象でした。
各エピソードの盛り上げ方が上手く、未だに話の展開を知っていても、読んでいて、目頭が熱くなる事があります。
カマイタチの兄弟が出てきた「風狂い」
人の心を読む妖怪さとりの話「ブランコをこいだ日」
主人公たちと時に強力しつつも、基本は別行動をとる人物 鏢(ひょう)の「約束の夜へ」
は特にやばいです。
それからラスボスの「白面の者」
主人公達のような「陽」の存在に憧れつつも、そうなれない事を知っている(自分が自分でなくなる)ため憎み、滅ぼそうとする、という歪みっぷりが好きでした。
「企業戦士ヤマザキ」
富沢順
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%81%E6%A5%AD%E6%88%A6%E5%A3%ABYAMAZAKI
過労死したサラリーマンの主人公が戦闘用サイボーグ(「企業戦士」と呼ばれる)として蘇り、凄腕派遣社員、山崎宅郎として多くの会社で困難な仕事をこなしていく、というストーリー。
基本的に一話完結で、話のパターンは毎回同じ。
主人公ヤマザキが傾きかけている会社の起死回生のプロジェクトに派遣される
↓
プロジェクトはうまくいきかけるが、ライバル会社の企業戦士のジャマが入る
↓
ヤマザキ 戦闘モードにチェンジし、敵を倒す。
↓
プロジェクトは無事、成功
前半は「プロジェクトX」、後半はヒーロー物、という落差が面白かった。
時々、ヤマザキは敵に負けてしまうが、次の回にパワーアップして帰ってくる。
このあたりのヒーロー物の「お約束」は外さない。
しかもヤマザキの最後の敵は、ヤマザキと同一の能力を持つ「黒崎」という企業戦士。
こういう敵が出てくるものヒーロー物の「お約束」
ただ、このマンガの最終回のラストシーンは
一見、ハッピーエンドですが、よく考えると悲しいラスト
で、見事にツボにはまりました。
「銃夢」(ガンム)
木城ゆきと
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8A%83%E5%A4%A2
サイバーパンクSF。
記憶をなくしている少女ガリィが「機甲術」(パンツァークンスト)と呼ばれる格闘技術を駆使してさまざまな強敵と戦う、という話。
主人公の少女は、脳だけ生身で、それ以外は機械の体のサイボーグ。
主人公より、敵キャラの方が自分にとっては魅力的でした。
ザパン、主人公に復讐しようとするが、失敗。
死にかけた時に強大な「力」を手に入れ、再び、主人公を襲うものの、その時、すでに狂気に陥っていた。
最後に見た夢が「平凡な暮らし」だったのが印象的でした。
ジャシュガン、モーターボール、というスポーツの無敵のチャンピオン。
主人公が目標にしながらも、超えることができないまま、手の届かない所に行ってしまう(大抵、死んでしまう)人物。こういうキャラ、大好きです。
デン、反逆者の集団、バージャックの首領。
反乱に「暴力」という手段をとった事は間違っていたかもしれないですが、主張そのものは真っ当なもの。
そのデンと戦う主人公の方が悪役に見えました。
・・・だいぶ長くなってしまいましたので、この辺にしておきます。
「うしおととら」も週刊少年サンデー連載だったので、すべて”男性向け”という点では同じですね。
どれも長期の連載だったので、全部読むとしたら、時間がかかるでしょう。
「企業戦士ヤマザキ」は一話完結の話がほとんどなので、”つまみ食い”しやすいです。
ちなみに「企業戦士ヤマザキ」でマンガの中で出てきた”新商品”は、その後、似たものが
実際に発売されたりしていたので、その意味でもおもしろいかもしれないです。
やっぱり、男性向けマンガ雑誌に掲載されていたの??
今度、ネットカフェ行って、読んできますね。
「うしおととら」、「企業戦士ヤマザキ」は、面白そうです。。。。