Nicotto Town



柏餅

昨日は端午の節句。
だからもしかしたら味噌柏があるかな、と期待していたのだが、あにはからずや仕事帰りのスーパーではもう売り切れ。
漉し餡だの粒餡だのはたんまり残っているのに。
私のような味噌餡好きは世に多いらしい。

仕方なく、遠回りをして餡屋に寄った。
餡工場の敷地内で小売をしてくれる店だ。
味噌餡が売っているのではないが、ここの白餡はおいしい。
この白餡にほんの少し水を足しどろっとさせたものに、みそこしで漉した味噌を多めに入れ、火にかけて練る。
この時、面倒でも必ずどろっとさせてから練り直すのがポイントだ。
気持ち硬めに仕上げて冷まし、その間に上新粉を熱湯でこねこね。
一度蒸したらすりこ木でつき、白玉粉を溶いたものと混ぜ合わせて10等分に丸める。
この頃にはあんこも冷めているので同じ大きさに丸め、もちを伸ばして入れていく。
それをもう一度蒸し、最後に餅に冷水をかけると表面がべとつかない。
冷めてから柏の葉で巻き、最低1時間待つとほんのり柏の香りのする柏餅になる。

夕飯は手巻き寿司だったので柏餅にかかりきり、夕飯ぎりぎりに柏の葉を巻き、食事と入浴後にみんなで食べた。
やはり味噌柏はおいしい。
だんなだけは「味噌の入った餡なんて」と市販のやつを食べるのだが、4個入りのそれを子供に「食べるか」と持ちかけても誰も取らない。
子供はみんな味噌柏のファンなのだ。
薄いピンクに着色した餅はほんのり温かくて、子供のころ近所の和菓子屋で買ってもらった懐かしい味。
忙しかったけど、作った甲斐があった。




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