イエメン軍、アルカイダ系組織の拠点を攻撃
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- 2012/05/14 19:45:17
サヌア(CNN) イエメン政府軍は13日、同国南部で国際テロ組織アルカイダ系組織の拠点を攻撃し、メンバー20人余りを殺害した。地元治安当局者らが明らかにした。
軍の作戦は同日早朝、アビヤン州のジンジバルとジャアルで実施され、政府軍の兵士4人が死亡、9人が負傷した。匿名の当局者によると、ジャアル近郊の拠点3カ所の制圧に成功し、残ったメンバーらも空爆を受けて逃走したという。
イエメン政府は何年も前から、同国を拠点とする武装勢力、アラビア半島のアルカイダ(AQAP)の掃討作戦を展開してきた。アビヤン州では昨年、反政府デモの混乱に乗じてAQAPがジンジバルを一時占拠。政府は最近、同州に数千人の部隊を送り込んで掃討作戦を強化していた。
一方、首都サヌアではこの日、ブレナン米大統領補佐官がハディ大統領や軍幹部らと会談し、掃討作戦への協力内容などを話し合った。
同国では先週、2000年の米駆逐艦コール爆破事件への関与で指名手配されていたAQAPの幹部が、米軍無人機による攻撃20+ 件で死亡。12日にはマリブ州で無人機2機の攻撃20+ 件により、AQAPメンバーとみられる11人が死亡した。米当局は今月初め、AQAPが米国行きの航空機を狙ったとみられる爆破テロを未然に阻止したと発表している。
http://www.cnn.co.jp/world/30006574.html
AQAP(Al-Qaeda in the Arabian Peninsula:アラビア半島のアルカイダ)はイエメンを
拠点としているイスラム過激派テロです。
2009年1月、アメリカ軍の攻撃とサウジアラビア政府の弾圧によりアルカーイダの
サウジアラビア支部のメンバーがイエメンに活動拠点を移しイエメンのアルカーイダ
支部のメンバーと合同して発足したテロ組織です。
イエメン国内に構成員を500~600人抱え、パキスタンとアフガニスタンを除くと
最も有力なテロ組織となっています。
またアルカーイダの主力はパキスタンからイエメンとソマリアに移動しており、
反サウード家とイエメン共和国打倒を鮮明に打ち出しています。
ウサーマ・ビン・ラーディンの父のムハンマド・ビン・ラーディンは、イエメンのハドラマウト
の出身だったりするためか、拠点が築きやすかったと思われます。