ホントのところは?
- カテゴリ:日記
- 2012/05/19 23:08:11
千思万考 天の巻
黒鉄ヒロシ
幻冬舎
「本が好き!」
http://www.honzuki.jp/
より献本いただきました。感謝。
千思万考の第2巻。
この巻で紹介されている人物は戦国時代は多い。
前の巻と比べると、幕末の頃の人の割合が少なくなり、
女性も淀殿・紫式部・北条政子・細川ガラシャの4人か
紹介されている。
こういうものの常で武将(軍人)・政治家が多く、文化人の
割合は極端に少ない。
(話題の多さの違いなのでどうしてもこうなるのだろう)
紹介されている人物が段々、
マニアックになっているような気もするが、誰もが一度
は名前くらいは聞いた事がある、という人物達。
基本的に紹介する人物に関して、一般に流布されている
「伝説」は本当のところ、どうだったのか、を探っていく
という形になっている。
本書の中の武田勝頼の「長篠の戦い」についての部分
を読んでいたころ、たまたま新聞で同じようなテーマの
記事を読んだ。
言っている事も同じような事なので、偶然の一致に少し驚いた。
それから印象に残っているのは、家康の影武者について
の話。
要は
「影武者徳川家康」(隆慶一郎)、
「消えた矢惣次」(加賀淳子)
の元ネタになった説の紹介とツッコミをしている。
珍しく眉唾ものの話なので、少し毛色の変わった話で
気分転換、という事だろうか。
少しマニアック(?)なところに行くと竹中半兵衛と
黒田官兵衛の「秀吉の二兵衛」の話。
どちらも「軍師」なのだが、「軍師」という役割そのものに
満足していた竹中半兵衛と「軍師」は通過点でしかなった
黒田官兵衛の違い、といのが面白かった。
自分は竹中半兵衛のスタンスに共感を覚える。
ところで、自分達が歴史を習った頃と最近の教科書は
少し変わっているそうだ。
特に人物の肖像画が顕著らしい。本書では各人物ごと
にイラストが掲載されているが、いろいろと「顔」の候補
がある人物は、かなりマンガチックになっている。
リアルに描かれた人物でも数年後、実は全く違う顔でした、
という事があるかもしれない。
そういう事がある時まで、残しておこうと思う。
願望が潜んでいたりするので、そういう方向からも面白い
ですね。
古代イスラエルの消えた十二氏族のひとつが、
ユーラシア大陸を越えて、古代ニッポンにやって来ていて、
ニッポンの政治や文化に少なからず影響を与えた、というお話(汗)。
ホントの所はどうなのでしょうね?