ミャンマー政府、シャン族と和平合意
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- 2012/05/20 19:59:57
ミャンマー政府は19日、少数民族シャン族の反政府組織と和平交渉を行い、和平合意に達したことを明らかにしました。
ミャンマー政府の代表団は19日、東部シャン州で、少数民族シャン族の「南部シャン州軍」幹部らとの和平交渉に臨みました。10時間以上にわたる交渉の結果、政府側と南部シャン州軍は和平合意に至り、双方が調印書にサインをしたということです。調印後の記者会見でミャンマー政府側は、「今後、南部シャン州軍との政治的な対話を続け、彼らの要求を叶えることができるよう最善を尽くしたい」と述べました。
ミャンマーに対して経済制裁を科している欧米諸国や国内の民主化勢力は、全ての政治犯の釈放などとともに、少数民族との和解を制裁解除の条件に挙げています。このためミャンマー政府は現在、少数民族との和平交渉を進めていて、カレン族の反政府組織KNUなどとはすでに停戦などの合意に至っています。しかし、北部カチン州では依然として戦闘が続き、緊張状態が続いています。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20120520-00000009-jnn-int
シャン族はインドシナ半島に広がっているタイ系諸族の一つで、タイ国のタイ人を構成する
小タイ族(シャム人)などと同系の民族です。
シャン族解放組織モン・タイ軍は、元は中国の国共内戦で敗北した国民党軍の一派で、
指導者は中国人でした。
タイに逃れた国民党軍第27集団軍隷下の第93軍が共産主義化した中国からの国土
奪還のための資金集めとして、民族、国境紛争の絶えなかったタイ北部に定住し、
少数民族解放運動を建前に武装を続け、アヘン栽培で資金集めをしたのが始まりのようです。