新ドラゴン日誌 9
- カテゴリ:日記
- 2012/05/22 20:29:05
「で、あんたたちいったいどこへ行ってたのよ!?ピーちゃんまで一緒に!」
ぷんぷん怒っているみなわに怖気づきながら、王女はなるべく目を合わせないようにして言った。
「あ…あの…あのね、私たちみなわにお願いがあって、何かプレゼントをしようと思って、それを探しに行ってたの」
「プレゼント?」
「そ、そうなの…でもね…いろいろあって最後に残ったのはこれだったの」
おずおずと王女が差し出したものを見て、みなわが絶句した。
「やっぱり、気に入らないよね~。こんなにずたボロで、薄気味悪くて、濡れて臭いもの…ピーちゃんは良いって言ったんだけど…」
差し出されたものを手に取ったみなわはにっこり笑って言った。
「あんたたちのお願いって、なに?」
「おねえさん!みなわが何だか優しいから怖いよ~!!」
「優しくてくしたら怖くて、悪かったわね!」
「キーキキキキ(まあそう怒るな)こいつらは、精一杯努力したんだから、こいつらなりに…たぶん」
ピーちゃんのかばっているのかどうか実に怪しい言葉を聞きながら、王女が大切なことを思い出した。
「ピーちゃんあの後男の人に追いついたの?真珠貝はどうしたの?」
「キ、そいつをボコボコにしたんが、売っぱらてゲームにつぎ込んだ後だった」
「ふ~ん、あの真珠貝はそういう運命をたどったのね。じゃぁ仕方ないわね」
なぜかさばさばと二匹を許してくれたらしいみなわは、
「あんたたち、どんな名前がいいの?」
と、訊いた。
名前は変えてほしかったけど、実際どんな名前がいいかは考えていなかったドラゴンたちは、焦った。
「え~~~っと!あのね、えっとね、かっこいい名前!ねえ、姉さん」
「そ、そうよね、なんかすごい名前!」
みなわは焦るドラゴンたちを見ながら、にこっと笑った。
「じゃあ、王女はディオネ。王子はアリオンって、どう?」
「かっこいい~~~!!」
「すてき~~~!!!」
「キ、どういう意味だ?」
「ディオネは、天空の女神。アリオンは翼のある神馬って古代の神々の名前辞典に載ってた」
その答えに、ピーちゃんは少し首を傾げて訊いた。
「キ?そんなもの見てたってことは、名前変えてやるつもりだったのか?」
「うん!最初っからね」
と、みなわはウインクした。
「え~~~!じゃあ僕たちの努力は!?」
「キキ、無駄だったみたいだな」
「無駄じゃあなかったわよ」
みなわは、ズタぼろの、濡れて臭いにおいのする毛むくじゃらを持ち上げると、
「洗ってくるわ~」
と、上機嫌で部屋を出て行った。
毛むくじゃら…気になりますね。
ようやくエンディングへ到達しました!
「ズタぼろの、濡れて臭いにおいのする毛むくじゃら」の正体を、ご覧くださいm(__)m
王子が、王女のかげに隠れてる(笑)
よっぽどみなわさんがこわいんですね~^^;
しかも優しくて怖いってw
私としてはピーちゃんが男をボコるところが見てみたかったですww
ピーちゃんカコイイ、漢ですな ♡゛
・・・・・さて、毛むくじゃらの正体は???
ディオネとアリオンって素敵な名前を付けてもらえて良かったですね。
ズタぼろの毛むくじゃらの正体が気になります。
なんだろう?
これから ジャンジャンバリバリ 頑張ってくれますよ
期待しましょ
そして、謎はまだ残るんですが・・・・