最も速かった17位
- カテゴリ:スポーツ
- 2012/05/29 15:12:13
毎年この時期に、このレースの事を書いております。
伝統の「インディ500マイルレース」が、日本時間の28日の早朝に行われました。
このレースは他の自動車レースと違い、オーバルコースで行われます。
複数のコーナーがあるパーマネントコースではありません。
1周4キロの楕円形のコースを、アクセル前回で200周。
500マイル、800キロメートルを走破するのです。
このレースに日本人で唯一参戦したのは、我らが佐藤琢磨選手。
シリーズ化されているインディーカーシリーズでは、今年は早くも3位表彰台に乗っています。
日本人で初めて、シリーズでの優勝も間近と言った所でしょうか。
かつて一生懸命F-1世界選手権を観ていた私。
私の夢は、いつかは日本人ドライバーが表彰台のてっぺんに立つ姿を見る事でした。
しかし、F-1の世界ではそれは不可能だと思えるようになったのです。
F-1は、欧州のもの。
それはかつて、ブラジル人であるネルソン・ピケや神の子アイルトン・セナも味わった事だと思います。
まして日本人など、いいチームや優位なマシンに乗る事は決して出来ない。
琢磨選手も、BARチームを追われ、純日本人チームのスーパーアグリが資金難で撤退してしまう事になり、F-1のシートを失いました。
日本人初のフロントロウポジションを獲得する実力があっても。
日本人最高位である3位表彰台に乗れる実力があっても・・・です。
彼は新天地にアメリカを選びました。
アメリカは実力さえあれば、のし上がれる地。
アメリカのモータースポーツの頂点である、インディーカーシリーズにフル参戦する機会を得たのです。
そのシリーズの頂点に位置付けられるレースが、このインディ500なのです。
優勝賞金は2億円と言われ、何よりもこのレースに勝つ事はアメリカと言う国の歴史に名を残す事になるのです。
そして今年行われたインディ500。
琢磨は19位という位置からのスタートとなりました。
この予選の結果は、エンジンの差。
予選上位はシボレーのエンジンユーザーで占められました。
一発の速さが求められるパワーは、シボレーのツインターボエンジンに分があったのでしょう。
しかし、ホンダのエンジニアも負けてはいなかった。
総合的な速さと、燃費という面でシボレーを上回ったのです。
速めにピットに入り給油を始めるシボレー勢を尻目に、ホンダユーザーは順位を上げてゆきます。
琢磨もあっという間に一桁台の順位に。
そしてマシンのセッティングもレースに合っていた。
琢磨は120週目を過ぎる頃、ついにトップに躍り出たのです!
その後、7位まで順位を落とした琢磨。
ラスト4週で他車の事故によりイエローコーションからのリスタート。
最後の勝負に出た琢磨は、一気に3位まで順位を上げます。
トップのスコット・ディクソンを2位のダリオ・フランキッティが抜く!
その時、3位に付けていた琢磨も一気にディクソンを抜き去ります!
2位に上がった琢磨は、最終ラップのターン1で再び勝負をかけるのです。
トップのダリオのスリップストリームに入り、コーナーで一気に並ぶ!
勝った!と思った次の瞬間・・・
ダリオは車間を空けなかったのです。
琢磨のマシンはラインを超え、後輪のグリップを失います。
最終周回で優勝が見えていた状況での、まさかのスピン・・・。
インディ500では「最も速かった敗者」と言われる事があります。
しかし、その年の勝者の名は刻まれても、敗者の名は忘れ去られてしまうのです。
琢磨がもし、最終ラップで勝負をかけずに2位を死守していたら・・・
恐らくはきっとこの年の2位は・・・誰だっけ?と忘れ去られていた事でしょう。
しかし、こうして彼は勝負して、そして敗れた。
このシーンは恐らく、何度もモータースポーツファンに繰り返し語られると思うのです。
栄冠に果敢に挑んだ東洋人の若者。
琢磨は最終周回での事故だったので、周回遅れ最上位の17位にランクされました。
ちなみに優勝したダリオ・フランキッティは、これでインディ500を3勝しました。
最高優勝回数は4度で、アル・アンサー、リック・メアーズ、A・J・フォイトの3人。
ダリオがこの3人に並ぶ事があれば、英国人として、またはアメリカ人以外の選手として初めての快挙となるのです。
とうとうF-1も地上波での放送が打ち切られてしまいました。
一時は社会現象にまでなったF-1ブームだったんですけどねぇ・・・。
おお、ラリーをされていたんですか!
お金がかかるんですよねぇ。
でも、ドライブテクニックが一番必要なのが、ラリーという競技だと思います。
現在はジムカーナですかぁ。
楽しいんですよねぇ~あれ。
公道でドリフトこいてる連中も、ジムカーナで腕を磨けばいいのにって思ってしまいます。
いまひとつの人気しかないもんねぇ・・・・
長男は、就職先に迷惑がかからないように
ラリーからジムカーナに転向しました^^
本当に悔しいねぇ~。
しかし今年の琢磨は、第3戦のハンターレイの一件といい
本当にツイてないですねぇ。
後はまずは一勝と言わずに勝ちまくっていただき
ウィル・パワーを脅かす存在になっていただきたい!
目指すは総合王者!
そして来年の500でミルクを飲んでいただきましょう!
いえいえ、そんな事はございませんよ。
詳しくない方にも、何とかこの快挙を知って欲しくて書いたのですが・・・
やはり皆さんスルーですねぇ。
このレースだけは特別ですよね!
勝てるチャンスがあるのならば、全てを失っても勝ちに行く
そんなレースなのでしょう。
現地のプレスでも、ダリオ批判の意見もあるようですね。
日本人として、琢磨を擁護してくれる意見があるって事は嬉しい限りですが
まぁ、ダリオの行為もわかる気がするんですよね。
ハッピーさんのコメント
「それがレース」
この一言が全てを物語っている気がします。
我々は引き続き、琢磨が大きなレイを首にかけ、ミルクを飲み干している姿を夢見ようではありませんか!
目の前の出来事のように伝わります。
シリーズ戦ならともかくインディー500だからね。もうあそこは行くしかないでしょ!。
俺が琢磨なら間違いなくアタックするし、俺がフランキッティーなら間違いなくインサイド締める。
それで良いんじゃないでしょうか?それがレースですから。その中で勝った人が勝利のミルクが
飲める!素晴しいじゃないか